お気に入りの坂を越えて　歩き慣れた通学路
着崩した制服で　スキップで駆けてゆく
緑だったあの並木は　今はもも色に染まり
緊張した入学式　今日は涙の卒業式

たくさんの思い出は　胸の中に溢れてる
季節と共に大人になったよ　きみも僕も

桜が舞う頃　僕らはここから羽ばたいてゆく
笑顔だって涙に濡れていたって　素敵だよ
今を輝いて煌めく僕らはそれぞれの道をゆくの
さよならは言わないよ　
いつかここでまた会おう

電車を乗り継いで　押しては流されて
笑わない日々がもう　当たり前になっていた
少し前までは　制服着て登校してたのに
咲き乱れた桜は　もうとっくに散っていた

たくさんの思い出が　胸の奥で木霊する
桜と共に笑顔が散ったよ　僕たちは

桜が散った頃　僕らはここまで歩き進めた
孤独だって悲しみさえ全部　耐えてきたんだ
一つ一つ階段を上って知ってしまったんだ
辛くなって分からなくなった
咲い方を泣き方を

まだ子供の僕たちはいずれ大人になっていく
分かりきっていたこと　知っていたこと
いつの間にか大人になって何を糧に生きている
歩き進めていた足元が怖くなった
咲いていた桜は白色になっていた

桜が舞う頃　僕らはここから羽ばたいたんだ
笑顔だって涙に濡れていたって　綺麗だった
今を輝いて煌めこう僕らは誰かと出会っていく
さよならは言わないから　ここでまた会おう
嗚呼　桜咲く春の風が吹いている