触れあって泣き出して
焼き付くした君の声
徴を遺してさよなら
またいつもの結末だ
太古の夢から醒めた
朝を繰り返して
幾度も刃物を振るって
秘術を巡って
御使いを辿るだけ
花畑の中で出逢う君と
微笑んで平静に笑って
いや、逸らして赤らんで
泣きそうなのを堪えて
終わらない恋を廻り始める
口付けで息が吹き返すなら
どれだけ簡単だっだろう
それでも竦む臆病者だけど
生命の葉、禁忌の召喚、魂の生け贄、変わり身、逃亡、早い敗北
何も何も、変わりゃしない物語
抜け道を探す終わらないRPG
前世の持ち越し褪めた
はじめからニューゲーム
千度も魔王を屠って
奇跡が呪って
死神とこんにちわ
底上げカンストも逆らえない
驚いて良かったと笑って
嫌、叫んで駆け出して
申し訳なさそうにさ
墜ちていく君を廻り戻した
寝返れば夢が現れるなら
どれだけ幸福だっだろう
それでも枯れる片想いなのだけど
神聖の陽、地獄の裏ボス、運命の書き換え、ドッペル、御守り、タイムエッグ
どれもどれも、コトワリ違う物語
虫食いを潰す終われないRPG
七つ集めて、噂を広めて、始まりの町から壁抜け、座標移動、魔王の部屋、デバッグエンドロール
定められたエンディング
出会ってもいない君が亡き骸
亡き骸、棺桶にもならず
光り出して、灰になって、花束を抱いて、花畑で立ち尽くす…墓標に君の名前、ブラックアウト
ディスクの入れ換え
………俯瞰なんて存在しない
主人公というRP
触れあって泣き出して
焼き付くした君の声
徴を遺してさよなら
またいつもの結末だ
つづきからではじめから………。
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