拾われ猫と君の唄


優しい笑顔が朝の合図なら
柔らかな温もりは そう 夜の子守唄
出会ったばかりの僕はまだ幼くて
雨が降りしきる中 じっと耐えていた

おもむろに拾い上げた手のひら
僕の濡れてる毛並みを優しく撫でた

あの日 君に出会えなかったら?
君の手から逃げてたら?
そんなこと考えてはあくびをする
今 君の体温 寄り添って
ぬるい陽だまり いい天気
言葉が通じたら 君にお礼言いたいなぁ


ひとりを思い出す雨は嫌いだ
何だか嫌な胸騒ぎと君のいない日々
ほとんど家にも帰ってこない
君だけ知らないところに泊まってるみたいだ

ねえ 久しぶりに僕を撫でて?
何で君は目を閉じて 起きないのかな…?

あの日 君に出会えなかったら
君の手から逃げてたら
僕はきっと長生きなんてできなかった
まだ思い出せる あの日の君の笑顔と雨の音
しんとした世界に君の声はもうしない

いない いない どこにもいない
君の気配だけが残ってる
雨垂れに鳴き 君を捜してる
寒い 寒い 夜更けに
温もりを求めて 君といた窓辺へ行く

雨はすでに止んでいた そうか…

星が煌めくたび語りかけて
言葉はやっぱ通じなくて
だけど君がそこにいる
それはわかる
君に届くかな この声に
伝えたい想いをのせて
「ありがとう」 僕には言えなかったその言葉


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やさしいえがおがあさのあいずなら
やわらかなぬくもりは そう よるのこもりうた
であったばかりのぼくはまだおさなくて
あめがふりしきるなか じっとたえていた

おもむろにひろいあげたてのひら
ぼくのぬれてるけなみをやさしくなでた

あのひ きみにであえなかったら?
きみのてからにげてたら?
そんなことかんがえてはあくびをする
いま きみのたいおん よりそって
ぬるいひだまり いいてんき
ことばがつうじたら きみにおれいいいたいな


ひとりをおもいだすあめはきらいだ
なんだかいやなむなさわぎときみのいないひび
ほとんどいえにもかえってこない
きみだけしらないところにとまってるみたいだ

ねえ ひさしぶりにぼくをなでて?
なにできみはめをとじて おきないのかな…?

あのひ きみにであえなかったら?
きみのてからにげてたら?
ぼくはきっとながいきなんてできなかった
まだおもいだせる あのひのきみのえがおとあめのおと
しんとしたせかいにきみのこえはもうしない

いない いない どこにもいない
きみのけはいだけがのこってる
あまだれになき きみをさがしてる
さむい さむい よふけに
ぬくもりをもとめて きみといたまどべへいく

あめはすでにやんでいた そうか…

ほしがきらめくたびかたりかけて
ことばはやっぱつうじなくて
だけどきみがそこにいる
それはわかる
きみにとどくかな このこえに
つたえたいおもいをのせて
「ありがとう」 ぼくにはいえなかったそのことば

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

■拾われ猫と君の唄

のほほんネコさんの歌詞募集への応募作です。

http://piapro.jp/t/j9Y2

@歌詞について
内容に関しては好き嫌いわかれるところがあるかと思うので、今回はちょっとした実験とチャレンジだと思っています(^^;)
文字数も多く楽曲がとてもドラマチックな展開だったので是非!と思い、物語風に挑戦してみました。

閲覧数:128

投稿日:2015/05/03 19:10:27

文字数:1,246文字

カテゴリ:歌詞

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