瞼の裏にまとわりつく
置き去りの想いの冷たさに
情けなく目を伏せる
重い風の生温さで蘇る
余白を溶かすように
思い出をなぞるように
瓶の中で転がる光と
少しずつ脈を打つ夏の鼓動
川の流れが上げる飛沫
緑に染まっていく花水木
広がり始める命の息吹
体温が悟る季節の印
響く虫の声は言伝
押し寄せるほど憂う訪れ
去る春と水面に咲く蓮と
熱を増す夏のアスファルト
色の褪せぬ夏が終わる
貴方の影を残したまま
いつの日か忘れられたら
その目には何が映るのでしょう
目まぐるしく移ろう景観
季節は経過 変化の連鎖
猛暑の盛夏 降る紫外線が
また記憶を塗り潰す炎天下
土砂降りの八月ノ雨と
傷跡だけを映した陽炎
無邪気に笑って廻る風車
虚しさが情緒をただ狂わす
嗚呼 伸びる影も愛せずに
追憶の欠片と木漏れ日
忘れていく誰かの微笑み
八日目の道連れ 蝉時雨
夏の導を鼓膜に焼き付け
風に触れて鳴る硝子の音
強く脈を打つ真夏の鼓動
色の褪せぬ夏が終わる
貴方の影を残したまま
いつの日か忘れられたら
代わりに何を求めるのでしょう
沈む茜の雫 速くなる時を刻むリズム
埃を被るフィルム 幾つ暦を重ねてもあの夏を引き摺る
きつく染み付く歪な後悔に
流されるまま夜に行き着く
気付く間もなく枯れてく陽だまりの向日葵
針を左回りにするように解ける湿度と夜風
涼気を纏ういつもの木陰
ひぐらしの声が響く心まで
過ぎたはずの熱さを忘れられない喉元と
心の奥底に残り胸を締め付ける花火の虚構
琥珀色に染まる気持ちと匂いの前に立ち止まる一人
戻れない何時かの夏に思い馳せて
ただ過ぎるこの夏も何時かは忘れてしまうから
水鏡揺らし舞う金魚
次の季節を捉えるピント
儚く消えてくそれでもきっと
また一年後脈打つ心臓
瞳の中で笑う面影
気持ちを抱え探す何処かで
緑をまた手放すこの風
一人終わらせた夏の空へ
色の褪せぬ夏が終わる
貴方の影を残したまま
いつの日か思い出しても
重ねた色で濁らぬように
色の褪せぬ夏が終わる
貴方の影を残したまま
いつの日か忘れられても
同じ空の下 笑えますように
夏の鼓動 feat.京町セイカ,夏色花梨
ボカコレ2026夏エキシビジョン参加曲です!
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