くもりガラスに 映し出した 雪降る駅
過ぎた ホームだけ 言葉を 繋いだ
電車の音は 告げる声を 白く消して
恋 隠したまま さよなら を したの

置き忘れた 気持ちから
残した空白の 問いは
ルージュに 浸(ひた)す 唇だけ
まるで無人駅だよ

笑顔に 逡巡(しゅんじゅん)して
留めた 指先の 訳も
依怙地(えこじ)な様(さま)で 触れていたら わからないよね

冷たい眺めに 残す熱を 刻みながら
降り積もる雪だけ 遠く感じてた


2度目の冬に 街を灯す イルミネーション
眩しい景色に 溺れそう〈に〉なるのよ
飾る模様に 息を詰めて 泳ぎながら
恋 苦しい分だけ 愛に変えてるの

待ち焦がれた メールから
ほどいた空白を埋めて
返した文(ふみ)に 甘い期待
幼すぎるかな

それでもいいの
春 待ち続け 重ねたいの
朝も夜も恋を歌い 溢れてる
寂しさの分だけ 優しさに変えるの 遠くを感じながら

離れた二人を 分かつ雪に 揺られながら
雪解けの季節を ずっと待ちこがれてるの


くもりガラスに 恋の傘を 描きながら
四角い気持ちさえ 丸く包まれて

届いた季節に 想い乗せて 駅で待つの
見えない色だから 手繰り寄せてるの

背伸びをしてた 届かなかった あの日の言葉
溶けた雪は 君に告げる
愛の言葉

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

雪解けの季節

oharankoさんの曲
https://soundcloud.com/#oharanko/m-64
http://piapro.jp/t/VWxp
に寄せて

「冬」と「雪」をテーマにストーリーを依頼された歌詞となります。
歌詞元の曲は、とてもムーディなバラードで、優しさと情熱を感じる素敵なメロディです。

■後記
年末から感じていたスランプが最高潮になっていた時期で、依頼されてから2ヶ月の空白があります。oharankoさんが我慢強く待ってくれたおかげで、何とか完成させる事ができました。本当にとても感謝しています。

難しかった箇所は、二番の後半部分です。ここのメロディのニュアンスがどうしても上手く決まらなくて、苦しみました。それ以外は依頼されてからの一週間目でほぼ完成していたのですが、でもここが肝だと思った。

静かな追憶に浸るようなメロディから、表明をする瞬間。ここは決意の内容でなければならない。ただし、それらは追憶する全てをポジティブに捉えてなければならない。当時の私はそれが浮かばなかった。
理屈としてはわかるけど、ネガティブはネガティブだよね・・・としか思えなかったのです。
足りないところはあるのですが、なんとか納得できる内容になったと思う。
辛抱強く待っていてくれたoharankoさんに最大の感謝を。

閲覧数:266

投稿日:2013/03/17 20:12:33

文字数:564文字

カテゴリ:歌詞

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