憶えてないの?
ごめんね、バイバイ。

縋り付いていたはずの記憶なんてもう
何年と前に曖昧な影になっていた
表情は疎か輪郭だって怪しい
幻想 捏造 最初から存在しなくても驚かないや
わかっていた、気付いてはいたけれど。
認められないまま抱きしめてんだ

波打ち際。
燥ぐ、笑う、走る、歌う。
実態のない文字だけが知っている時間

三原色の線に向こう側を断ち切らせんだ
変わり果てたのはこちら側
この記憶の何処にだって君が生きられる場所は無いの
ガラスを割った。またね、バイバイ。

景色だけが鮮やかに残る。

三原色の線が重なって何も見えなくなった
変わり果てたのはどちら側?
この手のひらの何処になんて君の生きた証明は無いよ

君の人生に私はいない
私のそれにも君はいない
そうだ、これで元通り大正解さ
どうかお元気で生きていてくれよ
ガラスを割った。もう会うこともないね。
灯りが消えて?何の話だっけ。
震える手、刺さるガラス片に惑う。

憶えてないの。
ごめんね、バイバイ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
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仮葬

何年ぶりに書いた。
2022-12-30

閲覧数:50

投稿日:2022/12/31 14:07:49

文字数:440文字

カテゴリ:歌詞

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