「・・・」
目を開くと、ワシは森の奥らしい小屋に居た。
暖かさが身体と同じ温度になっていて
気にしていなかったが、どうやら白い布団で寝ていたらしい・・・
頭がガンガンして他には何も考える力が出ない中、
横にワシの腕を握って、気持ちよくスヤスヤ寝ている妹が居た。
「良かった・・・」
人の言う安心感?という物が少しだけ解かった気がしたが、
・・・一つだけ気になる事がある・・・
『ダ レ ガ コ コ マ デ?』
「イタッ!!」
辺りを見渡そうとした時、首に激痛が走った。
首には包帯がされていた。
あっ・・・ワシはまた命令をこなす事が出来なかった・・・
ワシはロイドとしてもダメになってしまったのか・・・
途端に絶望感に襲われた・・・
「あー!!まだ起きちゃダメ!!」
ワシが考えていると突然、甲高い声が部屋中に響き渡る。
妹の声ではない・・・
そもそも妹は一度寝るとワシが起こすまで寝続ける・・・
それではだれ?
「なにやってんの?バカ!!」
痛みに堪えながら首に余り力を入れないように目線を向ける・・・
そこには、白髪の少女が立っていた・・・大体ワシよりも小さい。
「せっかく助けてやったんだから!身体は大切にしな!!」
「んがっ!」
ズカズカ歩み寄ると、ワシの顔面を掴んで布団に戻された。
「おっおぬし!何をする!!」
「おぬしぃ~?」
首を面白そうな顔で傾げる白髪少女・・・。
コヤツ・・・性格悪いな・・・ワシは即座に思うた。
「お前は何故ワシらを助けた?!」
言い間違いが、無かったかのようにワシは言い放った。
「ま~ず~最初に助けてやった恩人に何か言う事があるんじゃないの?」
腕を組んでキレ気味な白髪少女は言ったが迫力に欠ける。
それにしても目はまるで黒オオカミのように鋭く綺麗な青い・・・
「無視はいけないってご主人様がダメだって言ってた!!」
ご主人様?
「・・・それはお前のマスターの事か・・・?」
そうしたら、こいつは・・・
「マスター??」
どうやら、ロイドとは違うらしい・・・。
それなら・・・話を続けられる。
「それはどうでもいい・・・それより聞きたい事がある・・・」
ワシが言うと、ますますシワを寄せるが恐くない・・・。
「自己かってな行動や発言は控えて!!」
ここで反発しても話が続かんだろう・・・。
「ごめんなさい・・・助けてくれてありがとう!」
ワシの精神年齢はともかく幼い子供を
演じたほうがいいと自己判断した。
「別に~解かったんならいいわ!
でも、私には時間が無いから早く用件を言って!!」
先ほどとは違い、何か慌てているが・・・
ワシらがキラーロイドとはバレて焦っている訳ではなさそうだ。
「なんで、私といも・・・姉を助けてくれたの?」
ワシは頭を枕に置いた状態で言った。
「そんなの偶然見かけたってだけよ!」
思っていたのとは違う答えが返ってきた事に
ワシは顔に出ないように気をつけた。
何故?そんなリスクのあることを?
「・・・でも誰が運んでくれたの?」
違う違う・・・ワシが聞きたいではないのに口が
それを言わせてはくれない・・・。
「そんなのアンタのお姉さんよ!
アンタが倒れて気が参ったのか姉様!姉様!
って変なこと言いながら背負ってたよ!
小屋に案内したのは勿論私!!でもそれから、
気持ち悪いくらい起きないの!!!無理してたんだね~
起きたらお礼言いなよ!」
「・・・うん」
不思議な気分に焦りを感じながら返事をした。
『コ ノ キ モ チ ナ ニ?』
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