【0c】
手の内見せて
笑顔のままで
ふとした言葉で
重なる感触
優しい腕で
必死に隠して
そうまでしてでも忘れたい
湿った嘘
【1a】
蒸した呼吸と同じリズム
橙(だいだい)体中巡る
夜蝶は安い明りに群れ
丁度眠る頃、見た
心はずくずく鳴りやまぬ
いつの間に邯鄲(かんたん)の歩み
さりげない紅潮(こうちょう)の果て
最上階まで
【1b】
あの日履けなかったハイヒール
揃いの(そろいの)ステップ
つないでまたつないで
色褪せた花で
【1c】
手の内見せて
笑顔のままで
ひとたび思えば
あぶない、溺れる
優しい腕で
必死に守って
そうまでしてでも忘れない
曇った空想
【2a】
味をしめた良い子の夢
ドアを閉めた酔いこのまま
確かな現象(げんしょう)
ポラロイド
色濃く(いろこく)咲いて
【2b】
思い出したあなたは
サワーミルクの匂い
眩んだほら眩んだ
フィードバックして
【2c】
裏打ち(うらうち)ぴたり
昼顔(ひるがお)ひらり
あどけない笑窪(えくぼ)
悪いのは君だ
真白い背徳(ましろいはいとく)
束ねたブーケを
満ちてゆく甘さ
あぶない、溺れる
【3c】
手の内見せて
笑顔のままで
祝いの言葉で
一瞬崩れた
優しい腕で
必死に隠して
そうまでしてでも忘れたい
初恋の色
【3a】
息を切らし刻むリズム
幸せがずきずき巡る
夜蝶が嗤って(わらって)飛ぶ音
核心に、触れたの
心はずくずく鳴りやまぬ
いつの間に邯鄲の歩み
さよならのあなたは綺麗だった
最上階まで
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