知らないふり出来ずいた
きみはすこしだけ不思議
手を取って非常階段 駆けおりてみたかった
(その手を取って駆けたなら
校舎をそっと抜け出して
教科書も投げ捨てて
No limitでいたかな……)
拍手をしたんだ
バカみたいだけど
魔法なんて知らなかったの
それは
降り出した夕立に
夏日のさなかに静かに
触れるたび揺れるmagic
並んでながめた窓際
ふたりして許し合う
名前のない感情
ふさがれた夢の昼
流れた涙を知ったこと
雷鳴が遠くで散ったように
消えた照明
(物語は続く)
・
二度目の海で気づいた
視認はごく難しい
レモンスカッシュによく似た かすれたその声
(呼ばれること考えて
横顔ばっか盗み見た
想像のきみだけが
脳裏にいるようで)
酷暑に傷んだバレンシアオレンジ
可能性がゼロじゃないなら
これは
砂浜を蹴散らして
あたしたちが編んだ魔法
ずれるたび増えるI【アイ】
ありえたあしたはどこなの
するだけの約束を
愛だと言う(嘘だよ)
ズルイのは震えてた
あたしのほうだと言ってよ、ねえ
最低の答えをきいたね?って訊いた夜【よ】に
言葉を待っている
・
誰も知らない放課後
ひらかれる扉
振り返る旅
ふたり儚いサイダーを飲み
すり替えた日々
むかし渡した鍵はどっちなの
何度目の夏?
なにを失くして会いに来たというの
立ち止まり待つだけの
あたしじゃないの 今からは
手を振った秋
千のさよなら、フィクションたち
手を取ったから
全部変わってしまう景色だけど
きみはすこしだけへたくそに
咲く花火
探し出した光
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