色の無い白黒の世界
芳しい花香は消散する
涙は花びらを濡らした
枯れる魂はもう咲かない
生き血の香りは私を抱擁し
誰かが対岸で悲しい私を叫んでいる
結氷したように酸欠似ている
虚脱感は心の中に拡散し
何も思い出したくない
何も 望みたくない
記憶は全部削除して
すべて白紙に変わり
潮風が私を懐抱する時
波は甘く私を呼んでいる
溺水と同じあえぎ
喪失感は脳の中に拡散し
何も探したくない
何もしのびたくない
思い出は全部寸裂し
過去は悪い劇分に変わり
いつまたどこに生きていく
微笑みの対して誰かが言っている
サヨナラに___…
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