【創作ボカロたちに抜き打ちテストしてみた結果】
(前に書いたものなので、サクとフル以外の30人にテストしてます。)
(出演…愚音フル・獏音サク・傷音ウサ・灯音フミ・馳音ヤタ・馳音ユト)

フル「第一回抜き打ちテスト、結果発表ー」
サク「何だそれ?」
フル「俺とサクを抜いた30人に、5科目を抜き打ちでテストしたんだよ」
サク「へぇー。何の意味があんの?」
フル「わかんない。俺はマスターに言われただけだし」
サク「なるほど。じゃあ、さっそく発表してくれ。」
フル「はーい。まず・・・一位からでいいか」
サク「普通下からじゃね?」
フル「面倒だよ」
サク「じゃあいいや」

フル「えーっと。一位は二人います」
サク「へぇー。満点か?」
フル「うん。すごいね。 では、一位は・・・ウサとヤタです。」
サク「まじか。ウサは知識量が凄いからな・・・」
フル「ねー。ヤタはよく分かんないけど」
サク「ヤタはヤタだからな・・・」
フル「まぁ、それは置いといて、一位のウサに来てもらいました。」
サク「ヤタはどこいったんだ?」
フル「わかんない。呼んでも来なかったし。」
サク「適当だな。」
フル「とりあえず、ウサを呼ぶよ」
サク「あぁ。さっきから顔をのぞかせてるしな。」
フル「やっぱり気になってたよね」
サク「うさー。おいでー。」
ウサ「うー」
フル「サクが言うと気持ち悪いな」
サク「うるせぇな・・・」
フル「ウサ、おめでとう。」
ウサ「…ありがとー」
サク「へぇー。メダルなんて用意してんのか。」
フル「メダルって言っても、フェルトで出来てるんだけどね。
    ウサのためにセンが作った特注品だって。」
ウサ「うさぎみたい。かわいい!」
サク「良かったな。」
ウサ「うー!」
フル「Noタッチだよ、サク」
サク「頭撫でただけだろ」
フル「というわけで、一位は、ウサとヤタの満点でしたー。ウサ、来てくれてありがとう。」
ウサ「どういたしましてー」
サク「じゃあなー」

フル「えーっと、続きまして、2位は・・・」
サク「二位は?」
フル「フォンです。」
サク「可不歌?」
フル「うん。頭もいいみたいだね」
サク「もともとそういう風に作られてるんだろうな」
フル「でも、ちょっとミスしたあたりは人間らしいよね。」
サク「中途半端なやつだからな」
フル「まぁまぁ。 えーっと、三位の発表行こうか。」
サク「はーい」

フル「三位は、イヴとヴェンの兄弟です。」
サク「仲いいんだな。」
フル「俺たちと違ってね。  二人は全く同じ点だって。」
サク「カンニングじゃね?」
フル「ちゃんと別々にテストしたよ」
サク「へぇー。 それにしても、頭いいってなんか意外だな」
フル「普通位のイメージ?」
サク「まぁな。」
フル「イヴに聞いてみたら、昔色々と詰め込まれたって言ってたよ」
サク「昔っていつの話だよ?」
フル「さぁ・・・わかんない。」
サク「まぁいいか。次行こう。」
フル「続いて四位は、」
サク「ちょっと待って、これ何位まで発表すんの?」
フル「んー、5位くらいまでにしとこうか」
サク「わーった。」

フル「で、四位はユトとクウ。」 
サク「ここも同点か」
フル「みんな仲いいんだね・・・」
サク「マスターが手抜きで同じプログラム使ってんじゃない?」
フル「あぁ…そのためのテストなのかな…」
サク「それもありそうだな」
フル「でも、調べるためはありえるとしても、あのマスターが手抜きってことはないだろ」
サク「親バカだからな。」
フル「バカだからね」
サク「次行こうか。次は5位だな。」

フル「えー、5位はフミです。」
サク「おー、フミか。すごいな」
フル「わりと頭いいんだね」
フミ「…僕がどうかしましたか?」
サク「おぉ、フミいたのか」
フミ「ちょっと通りかかったもので」
フル「この前のテストの結果発表してたんだよ」
フミ「あぁ・・・僕点数悪かったですか?」
サク「ネガティブだな・・・。全体で5位だったよ。」
フル「点数もよかったよ。」
フミ「あ、それなら良かったです・・・」
サク「嬉しいのか?」
フル「フミ、アンテナ動いてるぞ」
フミ「あっ、すみませんっ」
サク「それアンテナだったのか、猫耳だと思ってたわ」
フル「あー、俺も最初そう思った。っていうか嬉しいと動くの?」
フミ「そうなんですっ。すみません・・・」
サク「いや、謝らなくていいけど」
フミ「すみませんっ」
フル「面白いな。 えーっと、発表はこんなとこだけど。」
サク「せっかく全員にテストしたのにもったいないな」
フミ「教科別の一位発表とかはどうですか?」
フル「おっ、いいねー」
サク「でも全教科満点の奴らがいるからな・・・」
フミ「じゃあ、全体の5位までは抜いてってことで」
フル「OKー」

フル「まず、国語は、ショウが満点。」
サク「あの文学青年ね」
フミ「よく本読んでますもんね。歌詞を書くのも上手いと聞きました。」
フル「ショウは結構色んな歌詞かけるんだよな」
サク「あいつがロック系とかV系の歌詞書いてるのは不思議な感じだけどな」
フミ「国語が満点っていうのは納得できる結果ですね」

フル「次は…数学。えーっと、謎人。」
サク「謎人は数字に強いのか」
フル「そうみたいだね。謎人は教科ごとの差が激しいよ」
フミ「何が苦手なんですか?」
フル「社会と理科が苦手みたいだな」
フミ「意外なような、そうでないような感じですね…」
サク「あいつもバグってるからわかりづらいな…」

フル「さて、次は理科。キョウが満点みたいだね」
サク「キョウはマッドサイエンティストっぽいとこあるよな」
フミ「そうですか? 植物あたりは得意そうですね」
フル「植物は専門だからね。テストは化学とかも入ってたけど」
サク「化学肥料がどうとか言ってるしそういうのも出来るんだろ」
フミ「サクはキョウさんと仲良いんですね」
サク「別に良くはねぇけど…」
フル「良いんだね」
サク「うるせぇ。 次行こ。」

フル「はいはい、次は社会ね。社会はジュンだって」
フミ「すごいですね! 社会って言っても歴史だけじゃなくて公民もありましたよね」
サク「フミは社会はあまり良くなかったのか?」
フル「あー、ちょっと間違えてるくらいだよ」
フミ「はい…」
サク「ちょっとかよ」
フル「サク、残念そうにするなよ」
サク「はいはい、この話は置いとこ」
フミ「えっと、ジュンさんはいろいろなこと知ってますよね」
フル「そういえばそうだよね」
サク「そうなのか?」
フミ「はい。特に昔の出来事についてはとても詳しいですよ」
フル「見てきたかのように話すよね」
サク「本当に見てきたんじゃねぇの?」
フミ「え?」
サク「冗談だよ。次行こう」

フル「次で最後か。英語は、リイか。」
フミ「リイさんは英語もできるんですね」
サク「3ヵ国語対応か」
フル「中国語が母国語なんだよな」
フミ「そうだったんですか」
サク「日本語はちょっとカタコトだけどな」
フル「そのくらいは許してあげようよ」
フミ「えーっと、結果発表はこれで終わりですか」
サク「そうだな。あー疲れた。」
フル「雑談してただけでそんな疲れるようなことしてないけどね」
フミ「お疲れ様でした」
サク「と、いうわけで、これにてお開き」
フル「ご協力有難う御座いましたー」

フミ「それでは、お休みなさい」
サク「じゃあなー」
フル「おやすみー」



フル「あっ、そういえばっ」
サク「ん?」
フル「マスターから、全員にテストの最後に一言言うように言われてたんだけど…」
サク「へー」
フル「生まれてきてくれてありがとう」
サク「…はぁ?」
フル「いや、だからマスターに言われたんだって」
サク「そう言えって言われたのか?」
フル「あっ、うん」
サク「ありがとう」
フル「えっ?」
サク「マスターにもそう言っとけ。」
フル「…わかったよ」
サク「じゃーな」
フル「うん、おやすみ」


ヤタ「素直じゃないな」
フル「わっ」
ヤタ「マスターは“フルから一言言うように”って言っただけだろ」
フル「まぁ、そうだけど… 知ってて見てたのか?」
ヤタ「知らなくてもバレバレだったぞ。サクにもな」
フル「あー…」
ヤタ「仲良いんだな」
フル「良くはないよ」
ヤタ「悪くもないな」
フル「はいはい」
ヤタ「まぁ、それはいいんだ。とりあえず、録画はOK!ご協力有難う御座いました」
フル「全部撮ってたのか?」
ヤタ「そうじゃないと結果発表の意味がないだろ?」
フル「そうじゃなくて、その、…」
ヤタ「ばっちりだ!」
フル「ばっちりじゃないっ、ちょっと、逃げんなっ」
ヤタ「やーだー」
フル「待てって!」
ヤタ「うわっ」
ユト「何してるんだ?」
フル「ユト! ヤタを捕まえてくれっ」
ヤタ「やーめーろ !」
ユト「また何かやらかしたのか?」
フル「ちょっとね…」
ヤタ「マスターに言われたことをしただけだ!」
ユト「あー、テストの話か?」
フル「そういえば、結局どういう意味でやったの?」
ヤタ「意味か…意味はな、」
ユト「ないんだろ?」
フル「え?」
ヤタ「ないんだ。強いて言えば、我が子の成績を知りたいだけなんだ」
ユト「マスターの気まぐれに付き合わされたな」
フル「はぁ… ちょっとマスターとっちめてきます」
ヤタ「怒ってやれ。フルが怒ればあいつは喜ぶ」
ユト「その言い方じゃ変態みたいだぞ。まぁいいか、いってらっしゃい」
フル「いってきます」

ヤタ「フルの笑顔以外の表情が見たかったのか?」
ユト「それもあるだろうな」
ヤタ「結局、フルのこと想ってるんだろうな」
ユト「親バカマスターだからな」
ヤタ「よし、マスターからかいにいこー」
ユト「おいっ、待て! …あいつもバカだな」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

創作ボカロたちに抜き打ちテストしてみた

閲覧数:134

投稿日:2013/12/01 01:45:40

文字数:4,032文字

カテゴリ:小説

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