夜に叫ぶ者

きずカイ。
と言いたかっただけ。

歌詞

淡い光　ぶつりぶつり
落ち行く　光のかけら
掌へと　降り積もるは
あの日にとられた　君の残滓

この手の中　受け止めるの
君が落とし行く　イカリ
私の目は　前を見据え
君を明日へと　導く

あの子の茨が　私の花弁が
淡く光り　奴らを射抜く
怒りの剣は　奴らを切り裂き
全て全て　打ち砕く

あの子の目は　淡い桃色
（私を見てよ）
君とおんなじ　椿の目
（同じ花でも　あの子じゃないわ）
この身を焼く　願いを宿し
（この声届け）
奴らを土へ　還してやる
（黒があなたを焼く前に）

花に惑う　あなたのイカリ
（奴らを潰せ）
終わりは見えず　踊る黒
（あの子の花を　取り戻すんだ）
花の根伸び　この身苛む
（壊れた契り）
痛み堪えて　涙流した
（黒に染まって　奴らを壊す）

鈍い痛み　じくりじくり
私を蝕む椿
この身がまだ　動くうちに
きみの願いごと　叶うかしら

踊る光　撃ち落とせど
この怒り　未だ冷めず
迫る黒は　両手広げ
僕を深淵へ　誘う

あの子は舞い散り　同じ花の子が
重荷　背負い
奴らと踊る
この剣はもう　黒に染まり行き
奴ら屠り　歓喜する

あの子の目は　未だ遠くて
（この手を伸ばし）
根付いた痛み　届かない
（君を願えど　奴らが阻む）
私を見る　あなたの瞳
（剣を振るえ）
奴らが狙い　定めていた
（黒に全てを　焼かれても）

君まであと　どれくらいかな
（あなたの願い）
綺麗なあの目　今は何処
（叶えたくとも　この目は枯れた）
黒に落ちて　戻れなくても
（押さえた指が）
君の目だけは　取り戻すから
（私の花を　夜に落とした）

あの子の目が　崩れ枯れ果て
（私の叫び）
僕の目の中　奴が来る
（あなたにはもう　届きはしない）
咲き誇るは　君とおんなじ
（あなたに咲いた）
薄桃色の　椿の花
（椿の花が　美しい）

役目終えた　私は叫ぶ
（奴らを潰す）
伸びた根がほら　脳を打つ
（力は正に　この目の中に）
暗い空へ　声を張り上げ
（この花黒く）
あなたの背中　ただ見送った
（染まり切っても　君を救おう）