「・・・・」
目が、覚めた。
此処は、恐らくボーカロイド隊の本部だろう。
僕は、操られていたのだ。
誰かが、部屋に入ってきた。
「あ、テト。目、覚めたんだ」
其処に居たのは、ユアだった。
「ユア・・・・今、悪UTAUとの戦いが始まるのか?」
「全部、知ったのね・・・ええ、そうよ、UTAU達を取り戻す為、戦いが始まるわ」
「そう、此処に居るUTAUは」
「テトと、テイだけ。他の子は悪UTAUにされた、若しくは何処かに身を潜めているかも」
此処に居るのは僕とテイだけ。
でも、確信で、モモとデフォは、悪UTAUにはなっていなかった。
僕は、モモとデフォを逃がす為に身代わりになったから。
そして、彼女達は安全な場所まで逃げ切れた。
「僕も、戦う。皆を取り戻す為に」
「そう、分かったわ、テイも、もうそろそろ目覚めるはずよ、隣の部屋に居るから、見に行ってあげて」
「分かった」
そして、ユアは部屋から出て行った。
「モモ・・・・・デフォ・・・」
二人が、心配だった。安全な場所に逃げれたから、悪UTAUに見つかる事も無い。
だが、万一に、見つけられたらどうしようかと、心配だ。
二人を見つけることを、しないと。
そうでもしないと、二人も、悪UTAUにさせられてしまう・・・・。
「とりあえず、テイの所に行こう」

「あ、テトさん、私、今目が覚めました」
其処に居たのは、正気に戻っているテイだった。
「テイ・・・・」
「今、UTAUは危険な事になっているらしいですね。私も、力になれたらいいのに・・・」
「ねえ、やっぱ、僕達も戦おう」
「だね、それ、私も考えてた」
「じゃあ、ユアさんの所に行こうか」
「うん、分かった」

「成る程ね、貴方達も、危険な目にあうかもだけど、覚悟はいいの?」
「「はい」」
「分かったわ、UTAUの為に作った機体があるの。こっちに来て」

其処にあったのは、ボカロボットにも、ボーレイシェンにも似た機体。
「これは、UTAU専用の機体。ウーティリア。こっちが、テト、そっちが、テイの。分かった?」
「うん、分かったよ。テイ、これで、皆を」
「だね!取り戻せるよ」
その時
『悪UTAUが来ます!ユアさん!命令を!』
「分かりました。ボーカロイド隊からミク、ルカ、MEIKO、KAITO、がくぽ、GUMI、miki。亜種ボーカロイド隊からマイ、サウ、ボイス、ノイズ、ララ、ルル、キョウ。そして、テイ、テトも、大丈夫よね」
「うん、大丈夫!」
「大丈夫だよ、ユア」
「総員、出撃!!」

「テイさん、テトさん!良かった・・・大丈夫だったんですね!」
僕に最初に話しかけたのはミク。
「うん、大丈夫だったよ。僕も、仲間を助けたいから、これに参加する事にした」
「でも、大丈夫なのか?本当に、前まで敵だった人が仲間になるというのが、少し心配なんだが」
そう言ったのは、キヨテル
「大丈夫☆私達は、もう、あんなのには惑わされないよ♪」
「もう、疑り深いなあ、大丈夫ってさっきから何度も言ってるじゃないか」
「わ、分かった」
「みんな!悪UTAUが来るよ!」
ララのその声に、みんなは悪UTAUの方に目を向けた。
雑魚はオリジナルではなく、偽者。
僕はそれくらい、見て分かった。
そして、その後ろに居たのは
「ルコ!」
【貴方達ですか。あの洗脳が効かなかったというのですね】
「ルコ!私達に気付いて!」
「テイ!あいつら、何を言っても駄目!無理矢理でも、本部に連れて行かないと、駄目なの」
マイはそう言った。
【私にそんなことしても、無駄無駄。私はもう、心の芯から悪に染めてもらってますからね!】
「・・・・・!兄貴、こいつ、本当に、今までの悪UTAUと・・・・違う・・・・」
ノイズは言った。
「なんだって!?でも、やるだけやらねえと、駄目だろ!」
そして、ボイスはルコに近づく、が
【邪魔だ、失せろ】
「うわああああああああああああああああああああ!!!!」
「ボイス君!」
「キョウちゃん、危ない!!」
その時。
ルコの機体から放たれたレーザーに、ララの機体が貫かれた。
「ララああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
「ララちゃん!!」
「許さねえ、てめえ、こっち来い!!!僕が相手になってやる!!」
ルルは、かなり怒っている。
キョウは、ララの方へ寄って行った。
「ララちゃん、大丈夫?・・・!!心臓、コアを、貫かれてる・・・・」

ボーカロイド等のものには、コア・・・・・人間で言う心臓がある。これを貫かれてしまえば。
人間で言う、死に至る。
「ララちゃああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌姫戦士ボカロボット第12話

まさかの・・・・・。
ボイス君活躍させようと思ったのに・・・・・。
キョウちゃんが、次回のキーパーソンというか、なんかになります。
次回予告↓
キョウ「ララちゃんが、ルコによって、コアを貫かれてしまった。
ルル君は、それに激怒してしまい、返り討ちにあってしまう。
ねえ、ユアさん。ララちゃんは助かるのですか?次回「少女の見た夢」お願い・・・・ララちゃん、無事でいて!」

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投稿日:2011/08/01 10:14:54

文字数:1,990文字

カテゴリ:小説

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