騒がしい人の世を望んで後にして
山で静かに穏やかに暮らしていれば
一人きりの日々にはとうに慣れたけれど
ああ一人きりなんだなと噛み締めるときもある

凍てついた空気が肌にしんしんと刺さるようで

人里離れた山里は
いつもひっそりと寂しいけれど
冬は一段と身に沁みるもの
誰もいないのだと 誰も来ないのだと


人が離れることも「かれる」と言うよねと
枯れた草を眺めながら思ったとして
ちょっとおもしろいねと分かち合える人も
いないのだなと思い知るときもあるということ

稀に訪れる人も今を選びはしないから

人里離れた山里は
今日も変わらずに寂しいけれど
これが冬だってわかっているんだ
誰もいないところ 誰も来ないところ

ライセンス

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28.冬の山里

山里は冬ぞさびしさまさりける人目も草もかれぬと思へば(源宗于朝臣)

※「ノベルアップ+」及び個人サイト「篝火」でも公開中。

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投稿日:2025/12/15 16:04:09

文字数:311文字

カテゴリ:歌詞

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