無味無臭の毎日と
退廃的倦怠と
嘘つきの天気予報
窓の外は予定調和
後ろから聞こえてくる
無邪気なキミの声さえ
耳をふさぎ目を閉じて
もう今は聞きたくない
くだらないつまらない世界なんて
この手で終わらせてしまえばいい
決まりきった結末はもう嫌だって
忍ばせたナイフが鈍く輝いた
逃げ惑う人の群れ
狼狽える有象無象に
ナイフが閃いて紅く染まる
みんなもう動かない空っぽの教室(へや)で
怯えるキミの心を奪うの
目が覚めた教室(へや)の中は
何も変わらないままで
開いたままの窓からは
鈍色の空が見えた
くだらないままの日々と
つまらないままのキミを
それでも手放せなくて
何度もナイフを握る
すれ違う心に気づけなくて
君を遠ざけて逃げていたんだ
それ以外の手が残ってないなら
せめて結末だけは変えてみせる
紅く染まる世界
昏く揺れる結末を
切り裂いて駆け抜けた未来地図
何も言えないままのキミを見据えて
ナイフを持つ右手を振り上げた
心の真ん中で抑えつけてた想いを
紅い右手で叩きつけるように
数えきれないほどに繰り返した過去
醒めることのない夢の中で
はじめから気付いてた
この夢の結末なら
空っぽの部屋ナイフ投げ捨てて
重たい鈍色の空に飛び込んだ
横たわるキミに別れを告げて
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