鬱ら 鬱ら 微睡の中
あい見えたのは春風
それとも現の幻?
儚く消え征く

彼方 此方 舞い落ちる只
桜の花弁 手に取り
「私もいつかは散るのね…」
言の葉綻ぶ

難波津のしるべ 想ふが如く
この身が滅ぶれど 嘆きは尽きぬ
藍に染まる山際を見つめる瞳 涙滲む

流れ行く随に また逢いましょう
澪標の想ひ掲げ 逢瀬の夢に溺れ沈む
零れ落ちた遑に はなむけましょう
身を尽くした徒の花を 手に掬って哀を偲ぶ

虚ら 虚ら 暗闇の中
垣間見えたのは枕辺
これこそ夢中の慰め
儚く消え征く

はらり ひらり 舞い落ちる只
桜の花弁 地に着き
「貴方の元へ還りましょう…」
面影佇む

難波津のしるべ 想ふが如く
心を忍ぶれど 哀しみ尽きぬ
春霞の峰は薄く 届かぬ願い身を焦がす

流れ行く随に また逢いましょう
澪標の想ひ掲げ 逢瀬の夢に溺れ沈む
零れ落ちた遑に はなむけましょう
身を尽くした徒の花を 手に掬って愛を偲ぶ

わびぬれば 今はた同じ 難波なる みをつくしても 逢はむとぞ思ふ

流れ行く随に また逢いましょう
澪標の想ひ掲げ 逢瀬の夢に溺れ沈む
零れ落ちた遑に はなむけましょう
身を尽くした徒の花を 手に掬って相を偲ぶ

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • オリジナルライセンス

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オリジナル曲の歌詞です。

桜が散る儚さ、遠くにいるあの人、そんなちょっと悲しい気持ちを元良親王の歌に乗せて曲にしました。

閲覧数:66

投稿日:2022/03/20 20:34:52

文字数:515文字

カテゴリ:歌詞

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