第2節 光センサーが誤審を葬る

 しかし、こうしたボールとストライクを巡る問題は現代のハイテク技術をもってすれば、簡単に解決される。解決方法は光センサーをホーム・ベースに使うことにある。光センサーはバーコードの読み取りや自動扉やエレベーター、男子用トイレの朝顔に設置されていて、日常的に誰もが知っているハイテク商品である。光センサーは何かが一定の距離を通過すると反応する商品であるから、ストライク・ゾーンに光センサーを設置し、そこをボールが通過したときに反応するようにセットすれば、ストライク・ボールを巡る不愉快な抗議や判定はなくなり、ゲームの進行もそれだけ早くなる。
 またピッチャーの練習やバッターの練習においても、光センサーを設置すれば、外角に甘いとか、内角に辛いとか、低めに甘いとか、高めに辛いといった球審の癖を全く考慮する必要がないのであるから、より良い練習ができ、選手の技術水準のレベルアップが期待できるというものである。
 光センサー設置の効用は、これだけにとどまらない。「振った」、「振らない」のハーフ・スイングの判定においても威力を発揮する。ボールがストライク・ゾーンを通過した場合は、光センサーが反応するのであるからいいとしても、ボール球が投球されたときには、当然光センサーはストライクの反応をしないわけである。しかし微妙なスイングがあった場合、バットがストライク・ゾーンに触れれば、光センサーがバットに反応するので、「振った」、「振らない」のハーフ・スイングの判定も厳正に行われることになる。ハーフ・スイングの度に1塁や3塁の塁審に判定を仰ぐ必要はなくなる。
 キャッチャーがハーフ・スイングの度ごとに、塁審に判定を仰ぐのは、球審をないがしろにした見苦しい行為である。こうした光景を見ずにすむようになるだけでも、光センサーの効用は高く評価できる

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土岐明調査報告書「プロ野球を面白くする方法」第4章 ハイテクが野球を面白くする 第2節 光センサーが誤審を葬る

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投稿日:2022/04/05 10:16:18

文字数:804文字

カテゴリ:その他

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