ぬらぬらと沈むプールの中
ひたすらに
生々しさがへばりついていく
絡められた腕を
ただ興味深いとして
連ねる他人の台詞
視線を待つ
それは恐れ慄く生命の拍動
もしも内側に真実があったなら
刺される意義も見い出せただろうか
何のための身体かさえわからないから
明け渡しても楽になれないのだろうか
夜半は虚ろ
揺れる視界に爛々と
恋を説かれては退化した
ぬらぬらと沈むプールの中
こんなにも生々しさを抱えて尚
電極を埋め込まれ喘ぐ羊のよう
わたしの本能は未だ辿り着かないでいる
快楽が描いた情動を
人たる証左と言うのなら
胡乱な奴に飼い殺されても
もういいんだ
要らない身体を投げ捨てるプールの中
餌もなく溺れ続け
知った風に鳴いてしまう
一生の終には愛を暴かれたいと
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