朗読:迷惑探偵アニキ1 「妹の下着が盗まれた(´・ω・`)」
玄野武宏(ノーマル),妹の下着が盗まれた。
玄野武宏(ノーマル),いつもどおりに妹のタンスを開けたら、目についた5着中、4着しかなかったんだ!
玄野武宏(ノーマル),引き出しのなかもくまなくチェックしたが見つからない。
玄野武宏(ノーマル),兄として、妹の一大事だ!
玄野武宏(ノーマル),俺は妹に聞いてみることにした。
玄野武宏(ノーマル),「いつもの下着が無くなってないか?」
玄野武宏(ノーマル),妹は、はあ? という目をして
玄野武宏(ノーマル),「兄、またあたしのタンス開けてるの? お前こそ死ね」
玄野武宏(ノーマル),と、とぼけたことを言った。
玄野武宏(ノーマル),俺の危機感と違い、妹は捜査を開始しない。
玄野武宏(ノーマル),どころか、お前が探しまわらんでも自分でどうにかするわ!部屋を漁るな、と、俺に怯えた目を向けたんだ!
玄野武宏(ノーマル),信じられない。
玄野武宏(ノーマル),疑心暗鬼なんだな。
玄野武宏(ノーマル), 警察に電話して、特徴や細部を伝えて探してもらおうとあせる。
玄野武宏(ノーマル),警察はほぼ男しかいない感じだが、まあ、犯罪によこしまな目を持つやつはいないだろう。
玄野武宏(ノーマル),俺は「イヨン」で働くバイト仲間の友人たちを召喚!
玄野武宏(ノーマル),いいやつらだから、妹の下着、細部に真摯になって話を聞いてくれる。
玄野武宏(ノーマル),こうして泥棒捕獲のため妹の下着は多くの情報提供を受けるべく、俺が責任を持って広めた。
玄野武宏(ノーマル), 俺が捜査を開始して3日目。
玄野武宏(ノーマル),妹が部屋に乗り込んで来て言う。
玄野武宏(ノーマル),「その捜査迷惑だから、ほんっっと何にもしないで」
玄野武宏(ノーマル),照れちゃって。
玄野武宏(ノーマル),「大丈夫、俺は正義を遂行し、そして生きて帰る」
玄野武宏(ノーマル),逆に兄の殺害を依頼したいと妹が吐き捨てる。
冥鳴ひまり(ノーマル),「ねえ本当に、本当に、ほんっっっとうに、気持ち悪いからやめて? なんでなくなったとか知ってるの? なんで勝手に捜査してんの? お前が一番キモイんだけど」
玄野武宏(ノーマル),妹は最近、反抗期を迎えたばかりだ。
玄野武宏(ノーマル), 1週間の張り込み。
玄野武宏(ノーマル),そして妹の引き出しや、ごみばこ、洗濯かご、タンス、部屋中の確認も忘れない。
玄野武宏(ノーマル),俺は正義をなんとしても貫いて、喜んでもらうのである。
玄野武宏(ノーマル),妹がいやがる理由は明確、まだ結果が出ないからだ。
玄野武宏(ノーマル),毎日続けるうちに俺は妹に詳しくなっていた。
玄野武宏(ノーマル),しかし、下着は戻らなかった。
玄野武宏(ノーマル),それから。
冥鳴ひまり(ノーマル),「ねえ!! 近所のひとから、くすくす笑われたんだけど! お願いだから本当やめて! どうしたらその捜査やめるの?」
玄野武宏(ノーマル),妹の反抗期が悪化しつつある。
玄野武宏(ノーマル), 正義を貫く兄を心配していることは明白だ。
玄野武宏(ノーマル),危ないからやめて。
玄野武宏(ノーマル),と、本当はけなげに訴えているのだろう。
玄野武宏(ノーマル), 昼、バイト後のイヨンに集まった俺と仲間たちは、そこで再び『どうしたら下着が戻ってくるのか』真剣に会議を開いた。
玄野武宏(ノーマル),「いまのまま戻らないと、妹の反抗期が悪化してきてしまう」
白上虎太郎(ふつう),「それはまずいっすね」
雀松朱司(ノーマル),「はぁー、そんな大事な下着なんですかぁ」
玄野武宏(ノーマル),休憩室の灰色のコンクリ壁を眺めながら、俺たちは、今も不安がって荒れている妹のことを想った。
玄野武宏(ノーマル),悪は許さない。
玄野武宏(ノーマル),正義は、必ずや我らの手に。
玄野武宏(ノーマル),日課の張り込みを続けていると、ある日の夕方、おっさんがきょろきょろあたりを見渡しながら、家の窓際に近づくのが見えた。
玄野武宏(ノーマル),あいつだな、ゆるさん!電柱の裏に隠れて家を見ていた俺たちは配置につく。
玄野武宏(ノーマル), 夜、部活帰りの妹が帰宅する頃には、俺たちは正義を遂行していた。
玄野武宏(ノーマル),みんなで囲んで、取り返した戦利品を、妹に見せにいく。
玄野武宏(ノーマル),「あ、はじめましてさとーです」
白上虎太郎(ふつう),「もとやまでーす」
雀松朱司(ノーマル),「やしだでーす」
玄野武宏(ノーマル),玄関前でメンバーがそろい、挨拶する。
玄野武宏(ノーマル),「……」
玄野武宏(ノーマル),妹は、口を開けたままひきつった顔。
玄野武宏(ノーマル),兄の手にした戦利品に、むしろ顔を青ざめさせている。
玄野武宏(ノーマル),「真実から逃げるな。
玄野武宏(ノーマル),お前の履いていた下着は、これだよな?」
玄野武宏(ノーマル),俺たちが取り囲み、妹が真実から逃げぬよう、目をそらせぬようにして聞く。
冥鳴ひまり(ノーマル),「ちがう……」
玄野武宏(ノーマル),妹は『なぜか』否定した。
冥鳴ひまり(ノーマル),「ちがうよ!」
玄野武宏(ノーマル),「嘘をつくんじゃない!!」
玄野武宏(ノーマル),俺は、はっきりと、兄として叱った。
玄野武宏(ノーマル),そうせねばならない。
玄野武宏(ノーマル),「偽るな、自分を!」
冥鳴ひまり(ノーマル),「こ……こないで!」
玄野武宏(ノーマル),「すまん、妹は、情緒不安定なんだ。
玄野武宏(ノーマル),礼を言いたいところだが……
玄野武宏(ノーマル),こほん。
玄野武宏(ノーマル),妹の下着はこれです!
玄野武宏(ノーマル),俺はいつも見ていた。
玄野武宏(ノーマル),だからわかる。確かにこれだ。
玄野武宏(ノーマル),な? そうだよな?」
玄野武宏(ノーマル),黙って居たって、みんなに失礼だろ?
玄野武宏(ノーマル),感涙で言葉が出ない妹に代わり、俺はみんなの前に広げてみせた。
玄野武宏(ノーマル),それから俺は、バイト仲間に謝った。
玄野武宏(ノーマル),昔は優しい子だったのに。今ではどうしてこうなってしまったのか
玄野武宏(ノーマル),俺がもっと、しっかり教育していれば…
玄野武宏(ノーマル),おれの誠意を籠めた謝罪を、みんな、いいよいいよと和やかに受け入れる。
雀松朱司(ノーマル),「よかった、みつかって」
白上虎太郎(ふつう),もう安心だぞ!」
玄野武宏(ノーマル),「だなー。
玄野武宏(ノーマル),ただ、妹は余程怖かったのだろう。
玄野武宏(ノーマル),周りがどう声をかけても、泣いているばかりだった。
玄野武宏(ノーマル),「みんなごめんな、俺に免じてこの場はゆるしてやってくれ」
玄野武宏(ノーマル),その後、妹にもしっかり挨拶しなさい!と注意したのだが、何故しなくちゃいけないのかの一点張り
玄野武宏(ノーマル),どころか、絶対にしない、とまで言ったので殴り合いになった。
玄野武宏(ノーマル),あの犯人のせいで、完全に心が壊れてしまったのだろう。
玄野武宏(ノーマル),妹はあれから。
玄野武宏(ノーマル),塞ぎこみ、口を聞いてくれない。
玄野武宏(ノーマル),妹の失礼な挙動については、俺に免じて貰う事にしているが
玄野武宏(ノーマル),あの日何もしなかった癖に、何故周りにつらく当たるのかと思うと、未だにいかりがわく
玄野武宏(ノーマル),だが、それ以上に、ここまで傷つけた犯人は、なんとも許しがたい。
玄野武宏(ノーマル),――完――
四国めたん(ノーマル),…かん、じゃねーよ
四国めたん(ノーマル),
【朗読】迷惑探偵アニキ1 「妹の下着が盗まれた(´・ω・`)」
ギャグ用に作ったものですが、自分で作った動画は大人しめです。(;´∀`)
むしろギャグも見たい
合成音声的な動画として使いたいとかあればどうぞ。と言う共有
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