気が付くと俺はRPGの世界に居た。(因みにRPGとは ロールプレイングゲームの略であり、断じてミサイ ルでは無い) こんなの普通は有り得ないんだが、訳あってこの時 の俺は何も違和感を感じなかった。
まるでこれが当たり前の様な・・・。 そして此処は公園だ。
「鋼二くーーーーーん!!」 遠くから耳が壊れそうな大声と凄い速度で近付いて 来る自転車の音が聞こえた。
声の主は夏野 椿。因みに俺が鋼二だ。
俺は昨晩、椿に告白ししたのだが、言いたい事だけ 言って返事も何も聞かず逃げ出してしまった。そし てこの公園で話の続きをしよう!!という事になって いる・・・らしい。
にしても告られた後日、しかもこれからその続きを しようってのに、早速大声で俺の名前を呼ぶって、どんな 神経してやがんだ?。
椿はその辺に自転車を停め 「ちょっと来て」 とだけ言って俺の手を掴み、真っ直ぐ公園のトイレ へと向かった。 トイレの裏に隠れてとは、以外とシャイなんだな。
前言撤回だ。
椿は俺の手を掴んだままトイレの中へと入った。 このトイレは何故か個室だけが並んだ男女共用のト イレだった!何故か!!
椿は俺を個室に連れ込み、鍵をかけ、フタの閉まっ た便器に座った。
俺は後ろを向いてると 「こっち....向いてよ」 と言われたので椿の方を向き、指示に従い椿の正面 にしゃがみ込んだ。 椿は顔を赤らめながら少しづつ自分のスカートを持 ち上げていった。
オイオイ、ちょっと待てよ。俺はそういう趣味は無いし、そういう趣味を持ってると思われる様な事をした覚えも 無い。
大体、公共のトイレはドアや壁と天井の間に少し隙 間があり、このトイレも例外ではなかった。
俺の緊張がピークに達した時、その隙間から友人の アホ二人が覗いている事に気が付き、その精神的衝 撃により目が覚めた.....夢か。
俺は一つ大きな溜め息をつき、あんな行動を取った 椿が夢で良かったという安心感と、もっと先も見た かったという喪失感の中に居た。
待てよ、俺にはそういう趣味は無いんじゃなか ったのか?やっぱり俺も男なのか?
考える余地も無く.....学校だ。 「ハァ...」
体が無くても側に居る~プロローグ~
僕がとあるサイトで連載してるラブコメです!
説明おしまい!
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