心は愛を求めているだけだった
酸っぱいような甘いような
そんな香りがした果実
かじってみても僕にとっては
何処か味気ない気がした
本当に欲しかったものは
一体なんだったんだっけ
遠い記憶の片隅にある
二人の小さな誓い
いつかは忘れ去られていく
透明になっていく思い出
時間とともに色褪せていく
懐かしいあの風景
君の背中を僕が押して
高く空に舞ったブランコ
あの太陽にいつか届くなんて
馬鹿みたいに信じていたっけな
今は取り残されたみたいに
君は大人に変わっているんだ
知らず知らずのうちに
まるで緑の果実のように
僕はまだ大人になれないみたいだ
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