宇宙って果てはあるのかしら。
少女はそう疑問に思います。

宇宙に行ってみたらどうでしょう。
鳥に誘われて、一緒に空に飛び立ちます。

けれど、少女には翼はありません。

少女は悲しみます。
しかし、鳥は、私が連れていってさしあげましょう。
少女は鳥に連れられて宇宙に飛び立ちました。

鳥は、太陽に向かって一生懸命はばたきます。
太陽は暑くて、眩しくて、たまりません。

そしてついに鳥は、力尽きてしまいました。
鳥と少女は真っ逆さまに地上へ落ちてゆきます。

その時です、何かあたたかい柔らかいものが少女と鳥を助けました。

少女は目覚めると白い世界にいました。
ここは何処だろう。少女が、歩いて行くとそこには・・・

桃の花が香る、桃源郷みたいな所でした。

何処だろう、あの鳥もいません。少女はなんだか悲しくなって泣き出しました。

泣くことはございません。
どこからか、声が聞こえてきました。

少女が顔を上げると、背中に白い羽を4枚も持った人が立っています。
髪の毛は、金色で、なんだか優しい感じの人です。

少女は、宇宙の果てを見に行くところだったと4枚羽の人に言いました。
そうですか、ならば見せてさしあげましょう。
そう言って、4枚羽の人がドアを見るように言いました。

ドアから外を見ると、そこには真っ黒い宇宙が、丸くなっていました。
それはとても奇麗で、さながら黒曜石のようにも見えました。
そして、その中には、青いものと、白いものとが見えました。
これはなに?
少女がたずねると、地球だと4枚羽の人は言いました。

そうです、ここが、宇宙の果てだったのです。
けれど少女はなぜか喜びませんでした。

なぜなら、あの鳥がいないからです。
どこを見てもあの鳥はいません。

少女は泣きました。
こんな物を見るためにあの優しい鳥を失ってしまったと。

少女は今、気づいたのです。

どんなにあの鳥のことが好きだったか。
どんなにあの鳥が自分のことを想ってくれていたのか。

そうして少女は、乙女へと変わります。

そして、乙女は夢世界から新世界へと行きました。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

夢世界

閲覧数:114

投稿日:2011/11/27 21:06:43

文字数:889文字

カテゴリ:その他

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