時給310円さん

10周年、本命はこっちです。→https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=8589791

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初音ミク10周年に贈るプレゼントをどうするか決めよう検討会

「くそっ、いったい何がどうなっているんだ! ミクの奴、いい加減にしろッ!!」 叫び声と共に、ダァンとちゃぶ台を叩く音が居間の方から聞こえてきました。 うーん。カイトさん、いつにも増して荒れてるなぁ。おつまみ持って行きたくないなぁ。 ……あ、どうもこんばんは。GUMIです。暑い日が続いてますが、みなさんお元気でしょうか。 いまカイトさんが家に来てて、兄さんとお酒飲んでるんですよ。 割とよくある事だし、おもてなしするのは基本的に嫌いじゃないです。カイトさん、酔うと面白いし。 ただ、今日は悪い酔い方してるみたいです。ごく稀にあります。 悪い酔い方っていうのはですね。 カイトさん、怒るんですよ。ミクちゃんに対して。 本人にはとても聞かせられないような事を、あれやこれやと延々話し続けるんです。 普段が仲の良い兄妹に見えるだけに、カイトさんの言葉はショックです。いいお兄さんっぽくしていながら、内心ではこんなこと考えていたのかって。 第一、ミクちゃんは私の大親友です。とっても良い子なんです。お兄さんがミクちゃんのいない所ではこんな事を言っているなんて、とても言えません。 大好きだからこそ、本当のことを言えないのが、なんだかミクちゃんに隠し事をしているみたいで非常に心苦しいです。 ……ん? あ、いえ、違います。 怒ると言ってもですね。 「10周年だぞ!? 10年も経つのにこの可愛さってどういう事なんだ、ああくそ可愛い! しんぼうたまらんぞッ!!」 こういう話なんで。 「初音ミク10周年に贈るプレゼントをどうするか決めよう検討会」 「見ろ、この吸い込まれそうな大きな目! 綺麗な瞳! どことなく猫っぽい、愛くるしい顔立ち! おかしいだろ、なんでこんな顔がこの世に実在する!? 『かわいい』って言葉を美少女化したら、絶対こんな顔してるって。なあそうだろ、なあ!?」 「ええい、近すぎる。逆に見えんわ。離れんかバカ者」 レンジでチンした冷凍枝豆を持って行くと、カイトさんは兄さんの顔にスマホをぐりぐり押し付けていました。 確かにあれじゃ、見えるものも見えません。兄さんは迷惑そうにカイトさんの顔を手で押し返そうとしてますが、あんまり効果はなさそうです。 こういうの、何て言うんでしょう。萌えギレ? 新しいですね。 絡まれたらイヤなので、無言で枝豆だけ置いてその場を立ち去ります。これぞ一撃離脱(ヒットアンドアウェイ)戦法。 「この顔が笑うんだぞ。パアッってな、花が咲くみたいに笑うんだぞ。こんなもん、殺しにきてるとしか思えんだろ! マジで正気を失うレベルだぞ!」 「やかましい。理性を保たんか」 「困った顔もいいぞ。怒り顔もかわいい。なんてことだ何でもアリじゃないか。こんな無法が許されていいものか、いや許されない!」 「分かったから座れ。食事中に立つな。暴れるな」 なんかドスンバタンいってます。 兄さんガンバ。畳にお料理こぼしたりとか、カンベンしてよ? 私、掃除しないからね。 「ミクに浮かべてほしい表情、第一位! 恋に落ちた瞬間の顔!」 いやー。カイトさんのこの醜態、とてもミクちゃんには見せられませんわー。 でも私的にはそうだなー、恋を知ったミクちゃんが、遠くから憧れのカレを見つめているうち、自分でも知らないうちに乙女の顔になっちゃってる所とか。 ……なーんてね。ぐへへ。 「ああ~、この長い髪。なあ、ミクって何でこんなに髪長いんだ?」 「知るか。切らんからだろう」 「鳥は長い尾羽で異性を魅了するという。それに近いものを感じる。この写真を見ろ、この長い髪が軽やかに、美しく乱れる様を。なんとも煽られるじゃないか」 「確かに、ダンスの時などはよく映えるな。俺もいつも感心している」 「この長い髪に手を突っ込みたい! 指の間を、この長い髪がスウッと通り抜けていく感触を味わいたい!」 「それはまったく賛同できん」 ふふふ。 ごめんねカイトさん。私、学校でそれやってる。 マジで気持ちいいよー、ミクちゃんの髪。枝毛の引っかかりとか全然なくて、ほんと水みたいに指の間をツルツルーッとすり抜けて行くの。 あ、ヤバ、思い出したらまた触りたくなってきた。明日やろう。 「だいたいミクはな、衣装がヤバいんだ衣装が。ノースリーブにアームカバー、ミニスカートにオーバーニーだぞ? 誰だこんな凶悪な衣装考えた奴!」 「そうか? 多少扇情的ではあるが、凶悪というほどか? アイドルという職業上、ある程度は……」 「バカ、お前はこの衣装がどんなにヤバいのか分かっていない!」 だんっ 「いいかよく見ろ。確かに腕は布地に覆われている。足も布地に覆われている。一見すると肌色は少なく、きちんとガードできているように見える……」 だんだんっ! 「しかし! よくよく見ればアームカバーは二の腕までしかなく、肩や脇はがら空き! オーバーニーは太ももまでしかなく、スカートの守備範囲まで届いていない! きちんとガードできているように見えて、実は肝心なところは全くガードできていないという、きわめて無防備な衣装なんだこれはッ!」 「人の家で何を力説しとるか!」 カイトさんよく見てるなぁ。 女だとすぐ気が付くんだけど、男だと案外、そこに気付かない人もいるらしいね。 「中途半端に隠されたら気になるに決まってるだろ! 隙間があったら指とか突っ込んでみたくなるのが人情だろ! いっそノーガードにされた方が、まだ冷静でいられるぞ!」 「貴様そこへなおれーッ!!」 どすんばたん。 あーもう、兄さんまで一緒になって暴れて。私、ホントに掃除しないからね? お醤油差しとか大丈夫? 冷蔵庫を開けて残り物をチェック。 卵とニラ発見。てきとーにニラ玉でも作りますかね。どうせ暴れるだけ暴れたら、お腹すかせて食べ物の催促されるに決まってるんだから。 「さあ想像してみろ! ミクに膝枕で耳かきとかされたらどうすればいい。頬に感じるのは太ももの柔らかさに加え、ニーソ、素肌、プリーツスカートの3段階だぞ。どこのチャレンジ・ザ・トリプルだ、サーティー〇ンもびっくりだ! どうするんだよ、ええ? どうするんだよ!」 「貴様、よくもまあ次から次へと下劣な妄想を!」 「上からほっそりした指が耳にふれるんだぞ。ミクが下を向いて、垂れた髪に顔をくすぐられたりするんだぞ! 想像してみろ、一体どんな拷問だ!」 「黙れ黙れ、その口塞いでくれるわ!」 「あげくの果ては反対の耳をやる時だ! ミクの方を向かなきゃいけないんだぞ。ミクの腰というか下腹部というか、そこが眼前にあるんだぞ! 上から下から正面から、3方向から同時攻撃だ、おまけにいい匂いとかするんだ! うわあああああああああーーーーーーーッ!!」 「やかましいわーッ!!」 じゅーじゅー。 一方その頃、グミは冷静にニラ玉を作っていた! ……な~んてね、フフフ。 いやー、男の人ってホント楽しそうだね。ある意味、幸せでいいなぁ。 あ、でも私はやっぱり女でいいや。なんたって、その妄想をさっそく明日にでも実現できるんだから。 明日ミクちゃんに耳かき頼んでみよーっと。めんぼう持って行かなくちゃ。 ニラと卵をフライパンの上で混ぜ合わせるだけなので、料理はすぐにできる。 味はまあ、ケチャップでもぶっかけとけばいいでしょ。どうせもう味なんて分かんないだろうし。 大皿に盛ってケチャップかけて居間に持って行くと。 「初音君は制服の着こなしも素晴らしいと思うんだ。半そでの夏服に白ニーソ、あの清純な姿には心が洗われるよ」 「さすがは先生、素晴らしいご指摘です。ささ、まずはご一献」 「ミク姉ぇの悪い所はさ、きわどい格好してるくせに自覚がない所なんだよ。あのコーディネート、衣装さんに『似合う』って言われたからプライベートでも似たような恰好してるだけだろ」 なんか増えていた。 兄さんとカイトさんに加えて、テル先生とレン君。4人でちゃぶ台を囲んでいます。 「やあグミ君、こんばんは。お邪魔してます」 「はあ、いらっしゃい」 「グミさん、これ土産な。メイコ姉ぇが持ってけってうるさくて」 「ありがと」 レン君からタッパーに入った煮物を受け取って。 て言うか、2人ともどこから入ってきたんだろ。少なくとも玄関が開いた音はしなかったのに。 「やはり、いつの時代も制服はいい……。清楚さと初々しさ、10代少女の魅力を極限まで際立たせてくれる、きわめて稀有な衣装だ。華やかなステージ衣装もいいが、初音君の魅力を最大限に引き出せるのは制服だと思うんだよ。僕は初音君が制服、あわよくば夏服でステージに上がることを提案したい!」 先生、メガネが輝いてます。 「ったく、10年だぜ10年? それなのにミク姉ぇときたらよー、年上の自覚ってもんがねーんだよ。何だよあの甘ったるい声。今朝も起こしに行ったらさ、ただでさえ甘ったるいのにトロトロの声で『レン君、おはよー』とか寝ぼけてやがんの。冗談じゃねーっての、ヒック」 んんんー? レン君、いま飲んでるソレは何かなー? レン君って中学生じゃなかったっけー? お姉さんの勘違いかなー? 「雨に濡れたミク。あれは本当に危険だ」 カイトさんが力強く言いました。 大まじめな顔して、いきなり何の話。 「肌が、水をはじいていたんだ。水滴がな、こう、きれいな水の玉になってだな。ツーッと腕を伝って流れ落ちていたんだ……」 「なんだって。それは本当かカイト君。ちょっと待ってくれ、腕が見えていたということは、つまりその時の初音君は」 「学校帰りだったんです。夕立にやられて……夏服がグショ濡れでした」 「き、危険だ」 なんで恐れおののいてるんでしょうね、この大人たち。 「あーそれ知ってるわ。リンと2人で、ドライヤーで髪乾かすの手伝わされたからな。ミク姉ぇのやつ、雨にやられた時は『ふえぇ……』って言ってて、ドライヤーで乾かす時は『ふえー』って言っててよー。鳴き声かっつーの。やっぱ年上の自覚が」 「なんだと!? レン、なぜ俺を呼ばなかった! 動画は、録音は!? この無能めっ!」 「許されない、それは許されないぞレン君! 君は優秀な生徒だと信じていたのに……未成年だからと言って、何でも許されるわけじゃないんだぞ!」 うわあ、ちょっとガチギレしてますよ、大人げない。日本の未来は大丈夫でしょうか。 レン君がいわれなき虐待を受けようとしているのを見かねた……わけではないでしょうが、兄さんが間に割って入りました。 「いい加減にせんか貴様ら。そもそも今宵、我らはミク殿の誕生日プレゼントを決めるために集まったのではなかったのか。いつになったら本題に入るのだ」 え、そうだったの? てっきりお酒飲んでグダるだけだと思ってたよ。 て言うかまだ決めてなかったの? ミクちゃんの誕生日って明日だよ? さすがの計画性のなさです。これだから男は。 ともかく遅ればせながら、プレゼントの検討会が始まります。 「ぬいぐるみとかでいいんじゃねーの? ミク姉ぇだしさ。ほら、上野動物園でパンダ生まれたろ。明日デパートで、てきとーにパンダのぬいぐるみでも」 「バカなことを言うな。10周年だぞ。記念すべき節目に、そんな即物的なプレゼントなど許されない」 「ならば10年の労をねぎらい、温泉旅行などはどうだ? 徳川ゆかりの名湯、草津ならば関東圏だ。さっそく明日、旅行会社に赴いて1泊2日の旅行券を」 「がくぽ君らしいね。悪くないけど、もうちょっとヒネリが欲しいかな。なんたって10周年だからね」 レン君と兄さんのアイディアは却下。 うんうん、10周年ってところがポイントなんだよね。ちょっとやそっとのプレゼントじゃ釣り合わないもん。私も選ぶのに苦労したよ。 「ならば貴様らの意見を聞こうか」 「フッ、よくぞ訊いてくれた。俺と先生の共同企画がある」 「さいわい、うちの学校は明日まで夏休みでね。イベント会場として学校を押さえたよ」 「へえ? 学校で何やるんだよ」 「10年間、コツコツと収集し続けた俺の初音ミク秘蔵フォルダ! これが火を噴くのは明日をおいて他にあるまい!」 うわあ、嫌な予感しかしない。 「全校舎、全教室、体育館まで使っても有り余る映像・イラストの数々! 一日中放送しても足りない歴代の名曲! 視聴覚室の上映会は男子限定、有料コンテンツだ。理由は訊くな! どっちを向いてもミクだらけ、まさに初音ミクの酒池肉林! 視覚も聴覚も、すべてミクにまみれた甘美な1日……俺はこれを初音ミクミュージアムと名付けたい。どうだ語呂もいいだろう!」 「学校だから入場は制服でね。もちろん主賓の初音君も。むしろ初音君が」 想像以上にろくでもないや。 「却下」 「却下に決まっておろう。下衆が」 「な、なぜだ、10年の歴史を振り返る一大イベントだぞ。これ以上ふさわしいものがあるか!」 「君たちは夏服の初音君を見たくないのか!?」 わーわーぎゃーぎゃー。 どうやらすぐには決まりそうにない雰囲気です。 しょうがない。アホな男どもだけど、他ならぬミクちゃんの誕生日を祝うためとあらば、いっちょ差し入れでもしてやりますかね。 私は再びキッチンへと入りました。 え~っと、確か焼きソバくらいはあったはず…… ・ ・ ・

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