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【蒼姫ラピス】Casa Blanca【オリジナル】_2013/03/23

「温めてあげる」
僕の冷えた手を包む
君の手も酷く皹
書き出してすらない
宛名だけのそれは
もうじきどこかに消える頃でしょ

どれ位の雲を見過ごしては窓を閉め
行く先は今日も雨ねって
淀みなく流れる汚されたスモッグの中に
いっそこの身も委ねてしまおうか

締め切ってたカーテンを
端から破り捨てた
一人きりの演者じゃ
なんか馬鹿みたいだね

錆び切れない言葉の欠片を
繋ぐことはしない
不協和に連ねて
覚えも無いいつかの誰かの
写し身の僕は心の場所を知らない

傾く風車の音に耳を寄せ
ヤマユリ薙ぐ声に時は何を思ったろう
融通もきけば遮れないノイズに
いつしか僕の目も砂嵐を映す

震えていた君の肩を
まだ一人きりじゃないと
有声でした形象らなきゃ
忘れる事も否めないけど

どうしようも無い行き違いは全部
たった一人の嘘が理由だと言うなら
本当に欲しがっていたものを
要らないと言って捨てた君のせいだ

何色の時に僕らは
飛び交う事しかできない鈍い鉛を隠し
初めから誰も居ないさなんて
染み付いた空想で
消えるものなら嘘で

変わらないものがあるというなら
連れて行って欲しい
早くほら、もう一度
取り零した数の幻想も
手遅れだっていい
覚めるくらいに手を握ってよ

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投稿日:2016/08/25 03:12:26

長さ:04:36

ファイルサイズ:4.2MB

カテゴリ:ボカロ楽曲

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