雨は降り続けている
梅雨の季節の始まり
春の匂いに逃れた僕たちは
夏に走り出す
部屋に落ちてるプリント
空の封筒と先生のメモ
そして窓に映った雨雲
消えない過去

ドアの鍵が閉まる音
時計の針朝八時
居間の机に置かれた朝食
味のしないご飯
腕に残った青アザ
胸を貫いたトゲと針
そして濡れた小窓に描いた
嫌いな奴

窓のてるてる坊主も
今日も不機嫌なのかな
作り笑顔まみれの
何者でもないみたいだ
外の世界は怖くて
人の目線に震えて
生きることに怯えた
か弱い人間の話さ

雨は止まないことを知らない
傘に当たる雨音も
未完成な僕のことを
あざ笑うように
神に誓った明日への意志は
すべて泥と成り果てて
普通にありふれた日々が
人の悪戯によって
崩れてく

空は泣き喚いてくる
朝の光を隠して
秋に命を忘れた僕たちは
冬を思い出す
やる気に満ちた筆箱
赤に染められた本とノート
そして窓に映った暗闇
見えない未来

意味をなくした制服
テレビのニュース番組
水を支配したペットボトルと
役立たない薬
顔に貼られたレッテル
足にしがみつく重いお化け
そして割れた小窓に映った
変わらない僕

一つ踏み出す勇気を
出せることを信じて
傷だらけの身体で
一歩前に進みたい
雨で流れた決意も
水たまりの努力も
全て過去に流された
お先真っ暗な話さ

風は止まないことを知らない
悪意のうわさ話も
不安定な僕のことを
吹き飛ばすように
鬱の毒に侵された意志は
全て塵と成り果てて
自由になりたいだけなんだ
それはわがままになるの
不自由だ

何も無い明日から消え去るの
影のない暗闇は僕のこと睨んでいる

雨は止まないことを知らない
袖についた雨染みも
非対称な僕のことを
洗い流すように
声で築いた死体の山は
全て机の花瓶に
逃げたくなったってどこにも
隠れる場所がないんだ
生きる力もなくした
未来さえ

雲が消え始めていく
小鳥が空に羽ばたく
雨の暗さに怯えた僕らには
晴れが待っている

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

五月雨 feat.初音ミク

五月雨 feat.初音ミクの歌詞です。

閲覧数:35

投稿日:2024/07/06 00:16:25

文字数:841文字

カテゴリ:歌詞

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