A
それでも僕らは 歩き続けよう
道無き大地の 記憶を頼りに
それでも僕らは 歌い続けよう
湖の底に沈んだ 楽園の歌を
B
少年は獣の皮を纏い
楽園を探す旅に出た
息絶えた屍は
命の分だけ軽かった
B
振り向けば 一面の銀世界
点々と続く道しるべ
きっと 生けるもの全てに
同じ色の血は流れる
S
湿気る薪 か細い炎
仰向けの僕の目に
飛び込んできたのは いつかの空
光の彼方 その先に
楽園があるのなら 命続く限り・・・
A
しばれる朝には 枯れ葉を燃やそう
見知らぬ命を 繋ぎゆく為に
渇きを潤す 雪解けの水は
木々たちの脈を辿って 楽園に還る
B
少年は逸る気持ちのままに
白樺の森を駆け抜けた
そうきっと 此処に在る全てに
神は宿り風を起こす
S
道無き道をひたすらに
夜を越えたその足で
前だけを見据えて 進めばほら
地上の日向 それこそが
楽園であるのだと 僕らは知っている
S
この背中には 連れ添った
温かなぬくもりと
僕を見守るような いつかの空
地上の日向 とめどなく光溢れ出すから
僕らは手を取って 楽園へと至ろう
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