それでも僕らは 歩き続けよう
道無き大地の 記憶を頼りに
それでも僕らは 歌い続けよう
湖の底に沈んだ 楽園の歌を



少年は獣の皮を纏い
楽園を探す旅に出た
息絶えた屍は
命の分だけ軽かった



振り向けば 一面の銀世界
点々と続く道しるべ
きっと 生けるもの全てに
同じ色の血は流れる



湿気る薪 か細い炎
仰向けの僕の目に
飛び込んできたのは いつかの空
光の彼方 その先に
楽園があるのなら 命続く限り・・・



しばれる朝には 枯れ葉を燃やそう
見知らぬ命を 繋ぎゆく為に
渇きを潤す 雪解けの水は
木々たちの脈を辿って 楽園に還る



少年は逸る気持ちのままに
白樺の森を駆け抜けた
そうきっと 此処に在る全てに
神は宿り風を起こす



道無き道をひたすらに
夜を越えたその足で
前だけを見据えて 進めばほら
地上の日向 それこそが
楽園であるのだと 僕らは知っている



この背中には 連れ添った
温かなぬくもりと
僕を見守るような いつかの空
地上の日向 とめどなく光溢れ出すから
僕らは手を取って 楽園へと至ろう

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

カムイの森

閲覧数:246

投稿日:2012/07/25 21:30:10

文字数:483文字

カテゴリ:歌詞

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