凍てつく寒い冬の夜、教会の墓地に一人の娘が訪れていた。
娘は一つの墓の前で膝を付き、祈るように手を組んでいた。
月の光に照らされた娘の横顔は静かに濡れている。
冬の冷気は娘の身体を容赦なく蝕み、絶望が娘の心を蝕んでいた。
娘は滲む視界で目の前の墓を見る。
そこに刻まれているのは愛しい彼の名前だ。
娘の心に優しい彼の姿が浮かぶ。
まぼろしでも良い。もう一度彼に会いたい。
身体が冷たくなっていっても娘は気にならなかった。
彼との思い出が止め処も無く溢れてくる
「あなたを愛している。それは今も変わらない」
その言葉が娘の口から零れる事は無かった。
しかしその言葉は彼に届いていた。
薄れゆく意識の中で娘は彼に出会っていた。
彼は優しい微笑みを浮かべ、娘を包み込む。
娘もまた、彼に包まれて笑みを零す。
遥か彼方で流れる星が瞬き、娘は祈る。
「このまま時が止まれば良いのに」
孤独の聖夜が過ぎてゆく
凍てつく夜が終わり、朝日が射しこむ教会の墓地で一人の娘が眠っていた。
氷のように冷たくなった娘はもう涙を流す事はない。
『小説』孤独聖夜の娘【ウインターシンドローム】
初めまして。気まぐれな暮巻詩草です。
始末書P様の新曲【ウインターシンドローム】を聞いて浮かんだ情景を物語にしました。
初投稿なので色々不備があるかもしれませんのでその際はご指導願います。
原曲:<a href="http://piapro.jp/t/wbeB">ウインターシンドローム</a>
少しでも始末書P様の励みとなればと思います。
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ファントムP
8月15日の午後12時半くらいのこと
天気が良い
病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することも無いから君と駄弁っていた
「でもまぁ夏は嫌いかな」猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた
あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機
バッと通ったトラックが君を轢き...カゲロウデイズ 歌詞

じん
限界の先突き抜けて
今以上高いステージへ
駆け上がって全世界に
歌声を轟かせるよ
すれ違う人は数え切れなくて
それなのに出逢えたのは偶然? もしや必然?
運命の糸 解(ほつ)れたり縺(もつ)れたり
増える結び目の数は 胸の奥の蟠(わだかま)り
春夏秋冬と刻(とき)は巡りゆく
何度目の春を迎えたのか...Bright Signal Connection(歌詞)

虹空紫音
追いつけない奴のことを気にかけていられる
余裕も暇も気分でも無いから放っておく
優しくできるくらい器でかければよかった
無いから間をとったらシカトが丁度よくて
結局どうやってももう無難以下でしか無い
俺は俺を着実に嫌いになっていく
俺は俺と友達にはなれないのだろう
俺が俺じゃなかったらそうするに決ま...Amnesty Moratorium

出来立てオスカル
ありえない幻想
あふれだす妄想
君以外全部いらないわ
息をするように嘘ついて
もうあたしやっぱいらない子?
こぼれ出しちゃった承認欲求
もっとココロ満たしてよ
アスパルテーム 甘い夢
あたしだけに愛をください
あ゛~もうムリ まじムリ...妄想アスパルテームfeat. picco,初音ミク

Loveit Core
The Land of Ocean
ありふれた世界で 聴かれるおとぎの音(ね)
緑の萌え立てる 暁を遠く背に
ここは幻 海の底から
結ぶ波の音 白く眩しく
優しく強く雲を駆け抜けて
舞い上がる風の色 響かせて
一人の声救って 撒く色は
夢の終わる時に安らぎの景色
儚く光る夏 過ぎ去る冬の背に...The Land of Ocean 歌詞

Artistrie
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