![ジャケット](/r/images/card/600/miku.png?20240625)
ささやきさえ、また、許されないから、
届かない、詞を、ささげていいかな。
愛することすら罪だと思っていた、
愛したひとまで傷つけるだけならば。
愛してみてよときみが救ったからさ、
愛してみようと願ってしまって、ごめんね。
生きて、痛めて、きみにささげた心臓は、
傷跡を塞いでも、涙溢れそうな赤に棄てた。
忘れてしまえば前に進めるなんて嘘だ。
縋る記憶、たった一つ持って逃げだした。
身体だけ引きずって、逃避行の宛て探した。
きみのささやきだけが、空っぽの胸で反響した。
「友達に戻ろう」なんて、在りもしないユートピア。
巻き戻せないなら、後ろ向きに生きれば着けるかな。
愛することすら罪だと思っている。
器用に愛することは、ぼくにはできなそうだ。
遠いいつかまた、せめて教えてよ、
ささげる資格すらないぼくの、存在理由を!
縋る記憶も、いつか消えて終った日には、
穴の空いた心臓は、気付けば弾力も失った。
詞のひとつも、きみに届いてはならないなら、
ささやきを、飲み込んで、
生きる、生きる、
生きる、生きる、生きる、
死んだ、ままで、今日も、生きる。
ささやきさえ、また、きみを傷つけるから、
届かない、詞の、すべてはこのうた。
愛することは、もう、罪だと思っている。
愛した、きみまで、傷つけたぼくは。
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