わざとはずしかけた右手を
追って強く握ってくれる
その一瞬が大好きで
何回も繰り返した

15センチも髪を切って
顎の下で揺らした
好みのロングヘアーは
私には似合わなかった

いつもしないメイクも
贈ってくれたネックレスも
少し勇気を添えてくれたね

暖かいマフラーをほどいて
目の前に座るの何回目？
溺愛するペットの話より
私の話を聴いてよ

お気に入りの誰かの写真よりも
私の事を気付いてよ

無関心すぎると
責めても何も変わらないね
泣いていたのは私だけ？
どう触れたら変わるの

何回も繰り返して気づいた
無理にテンションあげてた
これじゃ疲れる筈だよね
私もう好きじゃないのかも

わざとはずしかけた右手を
追って強く握ってくれる
その一瞬が大好きで
何回も何回も
飽きるまで繰り返してた