禁止裁定を受けて羽根を失くした八咫烏が不意に呟く
「後ろの正面に白馬の騎士を。」そんな泡沫の真っ白ゐ嘘

雨に空蝉時雨 雲に万時華鏡
嗚呼、暁ばかり憂きものはなし

十六夜 枯れ葉に桜化粧 千歳 花となりましょう
折節の移り変わるこそ物ごとに哀れなれ
移ろう 京の花鳥風月 極彩 鮮やかでしょう
立ち消えて仕舞わぬ様に今は佳景を忘れやはする

無期懲役を受けて我を忘れた揚羽蝶が無意味に嘆く
「鬼さんこちらへ逃げも隠れもしないよ。」なんて浮世も奇なり

空に天之叢雲 風に染井吉野
嗚呼、しづ心なく花の散るらむ

十六夜 枯れ木に涙化粧 時雨 水をあげましょう
憂き世に長らへば恋しかるべき夜半の月かな
移ろう 京の水天一碧 御覧 華やかでしょう
天の原に弧を描き身のいたずらになりぬべきかな

今宵 朧月 見果てぬ夢の覚むるなりけり

十六夜 枯れ葉に桜化粧 千歳 花となりましょう
折節の移り変わるこそ物ごとに哀れなれ
移ろう 京の花鳥風月 極彩 鮮やかでしょう
立ち消えて仕舞わぬ様に今は佳景を忘れやはする

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

十六夜雪月花

閲覧数:223

投稿日:2019/06/19 20:35:57

文字数:456文字

カテゴリ:歌詞

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