あの日僕の前で朽ち果てた旋律
いつか僕の歌もあの灰の一つに

絶えぬ音の連鎖
迸(ほとばし)る戦慄
いつか夢に見てた
あのステージは何処(どこ)？
声さえ 　届かぬ　世界だ

真っ白なノイズは掻き消せぬ邪魔者
音圧戦争に勝ち残る歌声

真っ黒な楽譜(スコア)に刻まれた音階
探してた音符(ことば)は無いよ

もう一度だけ　ｆ(フォルテ)
忘れてた歌　集め
後悔はさっき済ませておいたわ
もう一℃だけ　上げて
掠れてた詩(うた)　眺め
興廃の渦に巻き込まれ　消えた

誰の為に歌う？
誰の為でもない。
音圧戦争に名を残す、それだけ

初めて歌えた日　思い出のあの曲
今は歌えないよ
優しくて　強くて

誰も　誰も　歌えない音を
強く　強く　奏でてやるの
誰も　誰も　止められはしない
いつになれば　終わるんだ

今日は　今日の　FIRST FLIGHT
強く　強く　撃ち込むシャウト
誰か　誰か　五線譜の線を消して

もう二度と歌なんて
歌いたくないなんて
今までで一番大きな嘘で
あと少しだけ　待って
誰かへ紡ぐ　空へ
荒廃の中に見えた幻は

もう一度だけ　ｆ(フォルテ)
忘れてた歌　集め
後悔はさっき済ませておいたわ
もう一℃だけ　上げて
掠れてた詩(うた)　眺め
興廃の渦に巻き込まれて　消えた

愛さえ　歌えぬ　世界だ