ユア視点

「では、テトは此処で様子を見ておきますね。もし、まだ洗脳が解かれてないようだったら、私が何とかして見せます」

そう言ったのは、メカニックの畑野実衣(はたのみい)。
此処には、普通の人間も居て、共に此処で働いてたりします。
実衣は二つ年上のお姉さんみたいな人で、物静かな女の子…なんですが、実はボカロの事には目がないんです・・・・。

「あ、ユアちゃん!」

「ユアさん」

「戻ってるならちゃんと言いなさいよ!」

最初に発言したのはアイミィ・リーティア。次に発言したのはアイミィの弟、ライニィ・リーティア。
二人は、この島に漂着した所をお母様に助けられ、此処で恩を返すべく一緒に居る一応パイロットです
もしかしたら、この二人は普通の人間じゃないかもしれないらしいのですが…。

「全く、騒がしいですよ。まあ…ユアさん、お帰りなさい。お久しぶりですね」

この真面目でまともなのは競礼十五(けいれいとおご)。オペレーターをやっています。

「まあまあ、元気なのはいいことですよ、十五さん」

このおっとりした人は、畑菜理(はたけさいり)。何処かのご令嬢らしく、とても礼儀のいい人です。菜理さんもオペレーターをやっています。

「ユア!帰ってきてたのか!早く言えよ!」

「兄さん、煩い」

「まあ、いいんじゃないの?お兄様嬉しそうだし」

そういって来たのは、ロスト・タイム、ライレ・タイム、ミルレ・タイムです。彼らは、私と同じエンジェ族です。
でも、彼等は純血のエンジェ族で、私はクォーターなので彼等のほうがエンジェ族としての力が強いです。

「皆さん、何も言ってなくてごめんなさい。あの、亜種に新しい子が来たんです。ララ、挨拶をしてください」

「はじめまして、鈴音ララです」

ただ、率直で、何も飾り気の無い自己紹介。
これが、感情を持ってないララに出来る精一杯の自己紹介。
そして、ララがそう言った途端。

『ユアさん!悪UTAUが来ました!しかも大群です!これでは、正規軍は足りないかもです!』

ミクからの通信がきました。正規軍は足りないかも、という事はミクは亜種達を出して、と言ってるのです。
私は、出来るだけ戦いたくなかったです。でも、これはやらなければいけない判断でした。

「・・・・!亜種ボーカロイド隊、出撃してください!」

「オッケー、サウ、派手にぶっぱなしちゃお☆」

「・・・・はあ、マイ、お前なあ、まあいい、俺達にはは、悪戯気分
でやらせてもらうぜ」

「いくよー!バハムート!」

「ふふふふ・・・・現在私はテンションMAXなの、だから、私、やる気マンマン!」

「モカマスター、話が意味不明だよ」

「行くぜ!ノイズ」

「・・・・分かった」

「二人とも、あまり無茶しないようにね」

そして、亜種ボーカロイド隊は出撃しました。
私はそれを見送って、ララにお願いしたい事を言いました。

「ララ、貴方にお願いしたい事があります」

「なんでしょうか」

私は一息入れて言いました。

「UTAUの要塞に、一緒に突撃しましょう」


続く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

歌姫戦士ボカロボット第7話

あのアシュズのせりふわかるだろうか・・・。

2013/4/3
書き直ししました

閲覧数:74

投稿日:2013/04/03 20:49:40

文字数:1,294文字

カテゴリ:小説

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