貌が無いと探して
見付けた仮面一つずつ貼り付けた
肉ごと削げて醜い内面を晒す
狐ノ剃刀染まる染まる
血に餓えた剃刀翳して翳して
風車は廻(まわ)らない巡(めぐ)らない
嗚呼、此の硝子玉は何を映す
恋し愛しや 貴方様
言ノ葉を鮮やかに紡ぐ毎に
赤イ悲鳴が増響(ぞうきょう)して
私は躯(骸)の上に死す
貌が無いと探して
見付けた貴方一人だけ慕います
肉ごと全て醜い内面も愛す
狐ノ剃刀歌う歌う
血に餓えた剃刀煌き煌き
風車は廻(まわ)り出す巡(めぐ)り出す
嗚呼、彼の硝子玉は何を映し
愛し恋しや 貴方様
言ノ葉を密やかに紡ぐ度に
紅イ悲鳴が残響して
私は躯(骸)の上に立つ
恋し愛しや 貴方様
言ノ葉を秘めやかに紡ぐ頃に
赤イ悲鳴が震響して
私は躯(骸)の上に立つ
恋し愛しき 貴方様
言ノ葉は緩やかに紡ぎ終り
赤イ悲鳴が反響して
私は躯(骸)の下に寝る
『最後。
朽ちる宵には、貴方様と』
愛し愛しい 貴方様
言ノ葉は穏やかに紡ぎ届き
紅イ喜声(きせい)が心響(しんきょう)して
私は躯の下で永久
貴方様と……
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