片影
フレームにチラつく想い人 茹だった夏
急すぎた階段 降って
季節外れの沈丁花 そして暈けた字の古い看板
コンクリートの壁 退屈な空
ふっと角を曲がり 海が見える頃
ねえ、焼付くだけの恋なのかしら?
潮風も震え 凪いだ
萎む声 意をつく想い人 穿った脈
急すぎた判断迫って
埃まみれのレンズ越し
それで明日までも篩に掛け
描くルート消え 退屈な恋
ずっと君を見つめ 凪が終わる頃
そう、焼付くだけの恋なのでした
微風に縋る涙
そっと時に馴染み 色が褪せる頃――
君と歩いた夏 海が魅せる恋
ねえ、さよならだけが心残りです
僕だけの古いアルバム
霞みゆく君は片影
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