私はただの犬で
君は私の飼い主だった
君が好きで好きで
いつも後を追いかけていた

毎日頭撫でて
抱き締めて可愛がってくれた
近所で朝の散歩
私達はいつも一緒だった


走って走って遊んで甘えて
飛び掛かって見上げて走って走った

話したくって触れたくって
君と同じ人間になりたくって
手を繋いで歩きたくって
君と同じ人間になりたくって




人間になれるなら
何を差し出しても良かった
衝撃と音の後
私は人間の姿だった

嬉しくて駆け出した
早くこの姿を見せたくて
微笑んで喜んで
今すぐ君に会いに行くから


走って走って躓いて転んで
立ち上がって走って走って走った

話したくって触れたくって
君と同じ人間になりたかった
手を繋いで歩きたくって
君と同じ人間になりたかった




家に着いて見つけた
君は犬の私を抱えて
俯いて声もなく
君はただ涙を流していた

掛けられる言葉なく
君の背中を見つめ続けた
冷たくて動かない
犬の私と透けていく私


走って走って転んで俯いた
立ち上がって走って走って泣いた

話したかった触れたかった
君と同じ人間になりたかった
手を繋いで歩きたかった
君と同じ人間になりたかった


話したかった触れたかった
君と同じ景色を見てみたかった
手を繋いで歩きたかった
でもなにより…

君とずっと一緒にいたかった

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

私は犬で君は飼い主だった(仮)

編集前…

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投稿日:2012/09/18 01:55:58

文字数:578文字

カテゴリ:歌詞

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