A
東の空が赤くなったのは
僕の心臓を燃やしているから 忘れないで
足元 草が泣きじゃくるのは
僕の尖った言葉が落ちたんだ 鈍色の
B
空には 汚れが染み付いて
どうにも拭き取らないようだ
ほら 僕の隣にカシオペヤ 滲んだ姿をしていた
S
答えのない問いの 答えがある場所に
この光を零すための 言い訳を探したんだ
飾気ない君の 横顔なぞる度に
二度と逢えなかった宇宙を見つけたのさ
B
丘には 惚けた沈丁花
散らばる碧色光の灯を
今 遠く霞んだカシオペヤ 冷たい頬の色だった
S
僕らの手のひらの 振りかざした先に
見覚えない顔をした あの人の声があった
飾り気ない君の 横顔なぞる度に
今に張り裂ける心を隠したのさ
C
一陣の風が吹いた 一房、心が揺れた
滲んだ空とカシオペヤは 耳を澄ましていた
ああ この時間が どこへも行かなければなあ
そう思った 立ち止まった 記憶だけ
置いてきたんだった
S
答えのない問いの 答えがある場所に
この光を零すための 言い訳を探したんだ
飾気ない君の 横顔なぞる度に
二度と逢えなかった宇宙は見つかった?
僕の隣にカシオペヤ 滲んだ姿をしていた
浮かんだカシオペヤ 光をおいていった
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