荒野を駆け抜ける疾風(ハヤテ)に　想いを馳せ呟く
誰に伝える訳でもなくて　碧雲(ヘキウン)の空へと爆ぜた


いつから　この手に　握ったのかも解らない
驕(オゴ)りを　湛えた　剣は鈍く光っていた


過ぎ去る時の記憶は　笑みを消した君の姿
理解しないまま今日も　写る者を薙いで　　


漆黒の夜の月　震えたのは嘆きか
紅に染まる四肢　止まるなど出来はしない
振り払う残像は　己自身の弱さ
牙を剥き　穿(ウガ)つ時　決別を
この身に　魂(ソウル)　放て




振り返った先に映り込む　歩んだ軌跡は枯れて
夜が来た訳でもないのに　僕の世界は沈んだ


どうして　こんなに　濡れて得たのは何だろう
命を　代価に　求めた物は手に出来ず


戻らぬ時の記憶が　この胸の中木魂する
君が流した涙に　教えられた意味を


燃え盛る夜の月　叫んだのは懺悔か
紅に染まる獅子　もう何も解らなくて
降りしきる雨の中　流すは血の涙か
聖戦は無限を繰り返す
屍(カバネ)を　そぅ　越えて




これから刻む記憶は　思うままに駆け抜けたい
騙(カタ)る事ない真実を　この瞳に映す


漆黒の夜の月　振るうのは断罪か
紅に染まる獅子　過ぎれば咎人へと
決別を告げる鐘　君は笑えてますか
血を求む獣を打ち砕く
この身に　魂(ソウル)　放て