降り続く雨の中で

降り続く雨が街をぬらして
さまざまな色の花が咲いてく
雨が奏でるこのメロディーが
甘く切なく残っている

色を変えていく街並みを
雨に打たれて眺めていると
頬をつたう涙の意味さえ
誰も知ろうとはしない

消えることのないこの思いを
この雨が流してくれたなら
こんな心の痛みを知らずに
君の事を愛せるのに


いつまでも降り続く雨は
さまざまな思いを育み
雨が作り出す色は
あの日見た君の瞳のよう

いつまでも響き渡る雨音を
何を想い聞くのか
流れ落ちる涙の場所さえ
誰も知りはしないけど

消えることのない君の面影を
いつまでも抱きしめていると
心はいつしか消えてしまう
いつまでも降り続く雨が僕の頬をつたう


街の色を変えていくこの雨も
流れる涙のその意味も
何一つ僕らは知らず
分け合った時の流れの中で
求め合うことしかできずに
冷たい雨がこの頬をつたわる


消えることのないこの思いを
この雨が流してくれたなら
こんな心の痛みを知らずに
君の事を愛せるのに

街を彩るこの雨の中
僕の居場所を探している
傘をつたうこの雨の雫が
痛みを残して消え行く前に