「羊たちの沈黙」
どこかで誰かのために
守っている沈黙。
羊たちはあわてて逃げる
嘘の笛の音を聞いて
あせるまでもない
そこはもうすぐだ
なのにあせって
あなたは地球の裏側の
匂いをわずかに嗅いだ
まるで子犬のように
誰かがあきらめたと言った時に
きっとあなたは走り出して
だから、追いかけたくもなかったのに
僕も羊たちの中をかき分けて
あなたと一緒に走った。
どこかで誰かの一瞬を
壊してやろうと思って
願っている僕の沈黙。
あわててもあなたはあせらない。
嘘を嘘だと見抜いて
僕なんかに、
騙されないで下さい。
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