クオリアの日没/suamakun
肌寒くなった朝 小雨の哀歌 トタンに歌う
鼓動の残響 雀が歌って 皆おはよう
君が残響を共に 呼吸の無い眠りついた朝
僕ら何時までもこのままだと思った
遊び疲れた夜の明日行きの列車 僕に凭れ
少しだけズレた体温で温もりを分け合って 毎日が終わっていった
今でも昨日のことみたいに思い出せる
五時のチャイム 夕日と鴉を眺めていた 丸い君の背中
その少し後ろからそれを見た 砂埃だらけで 赤みがかった白と黒
同じものを見ているか 硝子玉で燃える茜空
同じ色で見てるのか 確かめようなんてない 嗚呼 お互い様々だ
君の赤は僕の青で 僕の赤は君の青か
そんな有りもしない当然がちょっと怖い
少しずつ理解っていたんだ大長編の終わりを
冷えた身体擦り寄せて 脈打ち振り絞る喘鳴を
あの日の夕日が足りない今日を許せず立ち上がって
何度も蹌踉めく 陽に踏み出せないまま
君の赤は僕の青で 僕の赤は君の青か
そんな有りもしない
同じ風景画は何処にもないのそれでも同じ心で走る
同じ空の下の草原を風に凪ぐ彼岸花 嗚呼 僕は一緒に居れていますか?
雨に混ぜて泣いたりしない 君の為の虹の為に そんな夢を見たい
同じものを見ているか 硝子玉で燃える茜空
同じ色で見てるのか 確かめようなんてない 嗚呼 お互い様々だ
眩しすぎる沈む今日の 少し後ろで泣いたけれど
そんな君の居ない日々が愛しいと 想えた茜空
肌寒くなった朝 小雨の哀歌 トタンに歌う
鼓動の残響 雀が歌って 皆おはよう
君が残響を共に 呼吸の無い眠りついた朝
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