♪氏音ミコ目線
「ただいまー」
無駄に広い玄関と無駄に長い廊下、そして無駄に大きい家。ここ『詩洞神社』はわたしのもう一つの家。
いつもは南斗さん達と同じ家に住んでるけどこっちの家にも週に2、3度来なければならない
「兄様ー!ミコですー!!起きてますかー!?」
バタバタ足音を立てながら廊下を歩くと両腕にぶら下げたレジ袋と腰にさしたおおぬさが揺れた。廊下の突き当たり右の部屋の前につくと一息ついて勢いよく扉を開ける
「にーいーさーまーッ!!ただいま戻りましたッ!!」
扉を開けた先にはこちらに足を向けてうつ伏せになっている男性が部屋に一人
「兄様ー!兄様!」
この近距離で聞こえないとは…。そっ、と近づいてみると案の定イヤホンで耳が塞がれていた。そして手元にはP●P
「ゲームは1日1時間!!」
恒例の掛け声とともにイヤホンを引き抜くとやっと振り向いたわたしの兄、氏音グウジ
「…なんだミコか」
「なんだ、じゃないですよ!!4日前に見たときと同じ体勢じゃないですか!!ちゃんとお風呂入って寝てます!?目も赤いし汗臭いし!!」
「お前来たときいっつも文句しか言わないじゃないか。ちゃんと寝てるし飯食ってます」
「お風呂は?」
「入らなくても死なん。風呂入る分ゲームする時間が無くなる」
「汗臭いまま人に会うって言うんですか!?」
「人来ないし、この神社」
「言ったら負けです!!」
「…そこ認めるのか」
何分かの攻防の末兄様は渋々お風呂にむかった
「まったく…!寝転がる時は袴脱いで下さいって言ってるのに…しわくちゃじゃない」
「ぐーうーじー!」
「ぃにゃあああぁああああぁぁあ!!?」
突然後ろから誰かに抱きつかれ…って何、窓から入って来たの!?
「あっれ、なんかちっさいと思ったらグウジ妹か」
「あ、アンタ!!まだいたの!?」
振り返ると立っていたのは蛇音辰巳。前にこっちに帰ってきた時から何故かうちに居ついてるよくわからないヒト。どこから来たかも知らないし喋ろうともしないし…
「妹、何抱えてんだ?」
「これは野菜とかお肉とか兄様の食料!」
「じゃー儂のぶんもあるってワケk「ないに決まってます!」
「えー。グウジは儂の分の飯作ってくれるぞー?」
「…まさか、最近食料の消費が早いと思ったら。アンタが来たからね!」
「正解~☆」
「正解、じゃないわよこの穀潰し!!居候のくせになにもしないし!!氏ねばいいのに!」
「近所のばーちゃんから野菜貰う係やってるぞ?近所歩いてたら知らん爺さん婆さんがよく食べ物くれる♪」
「アンタの格好が紛らわしいのよ!うちと関係ないのに狩衣もどき来て!!」
「…それは関係ないんじゃ?」
なんで宮司様もコイツの居候を許したのかな?でも宮司様自体が旅行好きで神社にいること少ないし…だから店番代わりな感じで兄様を呼んだ様なものだし…。
…よく考えたらこの神社まともなヒトいないよね
「兄様はゲームから離れないし、宮司様は帰ってこないし…はぁ」
鳥居周りを竹箒で一人で掃除して出てくるのは独り言とため息ばかり
「兄様も炊事はできるのに洗濯掃除ができないんだから…わたしがしないと」
「妹は偉いな」
「は?」
後ろから声をかけられて振り替えると御神木…の上に穀潰しがいた
「御神木穢さないでよ?」
「儂そんなに穢れたモンじゃないと思っているんじゃがなー」
「はいはい、そうですかそうですか」
「ははっ、すげー棒読みだぞw」
「何なのもう…面倒なヒトね!」
「はいはい、すまんすまんw」
わしわし、と頭を撫でられる。え?さっきまで御神木の上だったのにいつの間に…
「こんなに神社のことを想っている娘がいてここの神様は幸せものだな」
「なんでアンタに神様の気持ちがわかるのよ」
「んー…なんとなく?」
テキトー男…。でも不思議とこのヒトの言うことは素直に受け止められた
「でも残念ね!自分のためだもん神様のためじゃないんだからね!家が汚れてたら掃除するのが当然よ!」
「神様にもツンデレかwww」
「ツンデレじゃないってば!!」
「なんだ、二人共結構仲良かったんだな」
「兄様!」
ゲーム画面を見ながらこっちに歩いてくる兄様。絶対に転ばないのが凄い
「昼飯三人分出来たから食うか?」
「流石グウジ!妹と違って優しいな!!」
「は!?わたしだって十分穀潰しに対して優しいじゃない!!」
兄様が宅に戻る後を2人でついて行くこんな日もあってもいいのかな?
コメント1
関連動画0
ご意見・ご感想
花檻すずめ
ご意見・ご感想
部活の合間にちょいちょい読んでました(´ω`)
今回のでミコ&グウジファン確定ww
ツンデレとかやべぇー(笑
2011/07/29 21:31:09
0-ko
読んでくれてありがとうー(^∀^)
氏音兄妹のファン…だと!?ありがとうね!!(´艸`*)
グウジのキャラ画は少々お待ちをー
2011/07/29 21:58:04