6月ハーモニー 未来音符 そのよん
「ん?どうしたのミキ?何か嬉しそう…」
ミキは私から視線を逸らし、少し照れて
「べ、別に…何でもないよ…ミクの気のせいじゃないの?」
気のせいって…その割にはミキの顔が…
「いや、ミキ顔が赤くなってるし…ん~やっぱり嬉しそうだよ?」
特に今日は…いや、一週間ぐらい前からかな?ミキはずっと嬉しそうにしてた
ように思えるんだけど…
ミキは私をチラチラと見ながら少し恥ずかしそうに
「や、やっぱりそう見える?嬉しそうに、み、見えちゃう?」
ミキの態度が気になったので、私は鞄を机に置いて
「うん…見えるよ…やっぱりって何?何かあったの?」
ミキとはあんまり話したことが無かったので、話すいい機会だ
教室にはもう私とミキしかいないし、先輩との待ち合わせまで時間あるし…
ミキは赤い顔して自分の鞄を抱きしめながら
「何って…え、え~っとね…ミ、ミクはさ、好きな人とか……いたりする?」
っ!!
赤い顔のミキ。好きな人いる?発言。イコール恋バナ!?
いきなり恋バナですか!?
「え、えっ?えっ?好きな人ですか?え~っとですね…」
どうゆうわけか海斗先輩の顔が浮かんでしまった…が、
「え~っと、いませんよ…好きな人はいません…え?何?ミキはいるの?」
私が前のめりで聞くと、ミキは小声で
「う、うん…な、内緒にしてね?1年の時に同じクラスだった…
2年になって違うクラスになっちゃったけど、そ、その…サッカー部の
ア、アキラ君が…え、えと…うん…」
「あ、そうなんだ…ふ~ん、え?1年の時から…好きだった…の?」
赤くなっているミキには悪いけど、興味があるので聞いてみたい
だって人の恋愛が気になるお年頃ですもの!!
「う、うん…1年の時の初めての席替えで、隣の席になってから…
最初は特には気になって無かったんだけど、席が隣だからよく話してたの、
それで、仲良くなってく内に、そ、その、段々と…いいなぁ…って…
だ、段々と気、気になってきちゃって…それで、す、好きになっ…た…」
ミキは鞄に少し顔を埋めながら教えてくれた
「ほ、ほうほぅ…なるほど…好きになったキッカケみたいのは…あるの?
話してく内にってだけなの?何かあるの?」
「えっ?え~っとね、た、大したことじゃないんだけどね…
笑わないでね?1階の自販機のとこで私がジュース買おうとしたら、
10円だけ足りなかったことがあったの…その時にちょうどアキラ君が
後ろにいてね、お金足りないの?って10円貸してくれたの…
そ、それで、あぁ優しい人なんだぁ…って思ったの…
う、うん、それがきっかけだね…それから…だね…10円で、です…」
ミキは笑わないでね?とお願いしたけれど、
なんかそうゆうのって憧れる!!
ほんの小さなことで好きになるって良い!!可愛いい!!
「そうなんだ!なんかそうゆうのって良いね…10円で好きにか~
……ん~もしかしてさ、アキラ君もミキのことが好きなんじゃないの?
ミキのことがその時から好きだから10円貸してくれたんじゃないの?」
自販機でのやり取りを想像して出た考えを言うと、ミキは驚いて
「えっ!?そ、そうかな?そんなこと無いと思うよ?そんな事…
あっ、で、でも4月に一緒に帰ろうって言われて一緒に…」
私に話してる途中から、1人で考え込むように話していった
「え?なに一緒に帰ろうって?一緒に帰ったことあるの?」
「へっ!?え、え、うん…4月に私が帰ろうとしてた時にアキラ君が
校門の所で、一緒に帰ろう?って言ってきたことがあるの…
それで、2人で一緒に帰った…よ?
途中でたこ焼き食べたり…電車が事故ったから家まで歩いて帰ったり…」
たこ焼き?電車が事故った?
なんか5月の私と海斗先輩と同じだな…すげぇ偶然…
「ふ~ん。ん?アキラ君から一緒に帰ろうって言ってきたってことは、
やっぱりアキラ君はミキのことが好きなんじゃないの?
だって、じゃないと一緒に帰ろうって言ってこないでしょ?ねっ?」
私の言葉にミキは嬉しそうな顔をして
「そ、そうなのかな…そうだったら、うん…嬉しい…な…
私も、もしかしたらそうなんじゃないのかな~?って思ってたの…
そ、その…4月に一緒に帰ってからよくメールするようになってね…
『テレビでLilyが出てるよ~』とか『サッカー部の練習どうなの?』とか、
この間の中間のときも『今日の英語のテスト難しくなかった?』とか、
『明日は歴史があるから大変だね~』『俺も歴史は苦手』って
特に大したことは話してないんだけどね…よく…メールしててね…
そ、そしたら1週間前に『もし良かったら土曜に映画に行かない?』って
映画に、さ、誘われたの…」
嬉しそうなミキの顔を見て分かった
「そうか…だから1週間ぐらい前から、どこか嬉しそうだったんだね…」
ミキは一週間前から、携帯を見てちょっとにやけてたりしてたもんな…
そっかそっか、アキラ君からのメールを見直してたって訳ね…
可愛いなぁミキ
「えっ?わ、分かってたの?な、な、なんで分かったの?
わ、私、誰にも映画に誘われたこと話してないのに何で?」
驚くミキに私は驚いた
「な、何でって…ミキここ一週間どこか嬉しそうにしてたよ?
自分で気がつかなかった?メールとかしてないのにしょっちゅう携帯見てたし、
アキラ君からのメールを見直してたんでしょ?携帯見てるときのミキ、少し
にやけてたよ?
あと、言っていい?昨日お昼休みにグラウンドを見下ろしてたでしょ?
昨日は分かんなかったけど、もしかしてアキラ君の事を見てたんじゃない?
ちょっとウットリとしていました…
ん?ど、どうしたのミキ。何で鞄を全力で顔に押し付けてるの?」
グラウンドを見下ろして~からミキは顔が赤くなっていき、自分の鞄を
自分の顔に押し付けて顔を隠している
「は、恥ずかしいからもう止めて…もう勘弁して下さい…
てゆーか忘れて下さい…浮かれていたんです…も、もうこれ以上は止めて…
止めて下さい…認めます…みんなでサッカーしているアキラ君を見てました…
楽しそうにサッカーやってるアキラ君を見てたと認めますから…
認めますからもうこれ以上気付いたことを言わないで下さい…
自分でもビックリするぐらいの乙女反応をしてたと知りました…
ウットリとしていた昨日の自分を叩きたい…
これ以上私の恥ずかしい乙女な反応を暴露されたら死んでしまいます…」
死ぬほどですか…
「だ、大丈夫、もう……無いよ?平気平気…」
まだ鞄で顔を隠しているミキに私はとっさに嘘を吐いた。
本当はもう1つある。
それは一昨日の日の事で、アキラ君のクラスとの合同での体育の授業の事だ。
男子はグラウンドでちょうどサッカー。女子は体育館でバレー。
男子も女子も複数のグループに分かれてて、それぞれのグループで総当りの
試合をやる形式だった。
だから、試合をするグループとそれを見ている休憩グループに分かれていた。
私とサトミとミキは同じグループだったけど、休憩中とかも私はずっとサトミと
話していた。たまたま私達の近くにミキがいなかったからなのだ
そして休憩中に私がサトミと話している時にミキを見たら、ミキは体育館の
グラウンドに方に向いている扉の所に立って、ずっとサッカーを見ていたのだ。
サッカーを見ているのはミキだけじゃなく、やはり何人もの女の子達が
見ていて、ミキもそんな子達の中の1人だった。
そしてミキから距離があったし、外のサッカーを私は見ていなかったので
正確には分からないが、おそらくミキはアキラ君がボールを持つと、
頑張れ~と小声で言い、アキラ君がシュートを決めると音が出ないように
パチパチと、嬉しそうに拍手をしていた。
その時はただ、サッカーを見て応援してたり驚いてるものと思っていたけど、
あれはアキラ君を見ていたのか…
ミキの好きな人がアキラ君と知り、昨日のお昼休みと同じなんだとさっき
気がついた。
そしてミキの行動が乙女な反応だと気がついたがミキが
「ほ、本当?本当に何にもしてない?」
恥ずかしそうな顔をしているので
「してないしてない。大丈夫だよ~」
1人の友人として嘘を吐きました。
言われたら恥ずかしくて死んじゃうらしいからね…
友を死なせないための優しさってやつだよね?
まぁ自分がミキの立場だったら言われたくないし…ミキの言う通り恥ずいし…
だから言わないで私の胸にだけ留めておくよ…
ミキはそんな私の優しい嘘に安心して
「そ、そっか、良かった~~あっ、ミクさっきの事は内緒にしてね?
恥ずかしいから言わないでね?お願いよ?」
「はいはい分かってるよ。絶対に言いません。」
ミキのお願いに私は頷いて返事した。
するとミキは安心した顔になった後、急に不機嫌な顔になり
「てゆーか、私ばっかに話させて何かズルくありませんか?
ミクにだってそうゆう話あるでしょ?教えなさいよ~」
ミキの追求に私はタジタジになった
「え?と言っても好きな人いないし~教えられることなんて何にも無いよ?」
海斗先輩のことは無いものとして考えて言うと
「え~?無いことはないでしょ~?だってミクって男の子に結構人気あるよ?
今まで何人かの男の子に、初音って好きな人いるか知ってる?って
聞かれたことあるよ?でも知らないから知らないって答えてるんだけどね…」
………は?
「へ?何それ?嘘でしょ?今までそんなこと聞かれたこと無いよ?」
ミキの言葉が信じられなかった
「そりゃそうでしょ…ミクに初音の好きな人は?って聞くのはミクのことが
好きって言ってるようなもんじゃん…」
呆れ顔で当然の事を言われてしまった
「……そうだね…そりゃそうだね…私が馬鹿でした…」
バツが悪くなったので今度は私が顔を背けた
「でも今まで男の子に誘われたこととか無いの?ミクだったらあっても
不思議じゃないんだけど…アンタ可愛いし…
声かけてくる男の子がいなかった訳は無いでしょ?
1人ぐらいはいるでしょ?言いなよ~私は言ったんだよ…言いなー」
睨んでくるミキの眼力に負けたので
「わ、わ、分かったよ…じゃあ私のも内緒にしてね?
特にサトミには言わないでね?あの子かなりしつこいから…
いい?秘密にしてくれなきゃ言わないよ?内緒にしてくれる?」
と言うとミキは頷きながら
「オーケーオーケー言いません。言いませんから教えて下さい」
ううぅ…言いたくないなぁ…
私は別に海斗先輩のこと好きでも何でも無いのに…
「えっとね…アキラ君とよく話してるなら知ってるでしょ?
サッカー部に海斗先輩っているでしょ?あの人にね…そのぉ…えっとね…
わ、私も映画にね…そのぉ…誘われたんですよ…水曜に突然ね…」
首をわざとらしく掻いて言った
ちなみに私の顔は火照ってる程度に赤くなってるのが自分でも分かる
「海斗先輩?知ってる知ってる!えっ?本当っ!?マジ!?
そうなんだ~へぇ~へぇぇ~~やっぱり男の子から声かけられてたんだ~」
ミキは驚いた後にニヤニヤした
くそ~だからあんまり言いたくなかったんだよ…
私が好意を持ってるならともかく、なんで好かれてるだけでサトミもミキも
からかう様な態度になるんだ?
海斗先輩にやってくれよ…やだやだ…なんで私が被害に遭う?
「私は別に海斗先輩のこと好きじゃないよ?勘違いしないでね?
海斗先輩が私のことを、まぁ…す、好きってだけだよ?」
淡々と言ったつもりだけど、なんかツンデレっぽくね?今の言い方
「ふ~ん、そうなの…まぁやっぱりミクがもてるのは分かったかな?
あっ、ミクも映画に誘われたって、もしかして今週の土曜日?
土曜にメゾールに映画に行くの?」
急に思い出したように聞いてくるミキ
「え?なんで分かったの?う、うん…土曜に行くよ…
メ、メゾールに行くよ?なんで?何か問題あるの?」
ミキはなぜか、ヤベェ…みたいな顔をした
「さっき言ったでしょ?私も土曜に映画に行くの…明日の土曜に行くの…
とゆうことは分かる?下手したら映画館とか、メゾールで会うって事よ?
ミクは先輩と、私はアキラ君と一緒のところを見られるかもって事よ?
それは…まずいんじゃない?だってアキラ君と海斗先輩サッカー部だし、
私とミクはクラス同じでしょ?…………分かる?」
!!!
そうだよ!その可能性は大だよ!!
想像してみよう…
………
やべぇ!!想像しただけで恥ずかしい!!
私の隣に先輩がいて、ミキの隣にアキラ君がいる?
やべぇ!!みんなすっげぇ気まずい思いしてるよ!?
「た、確かにそれはマズイね…ど、どうしよっか?日にち変える?
あぁでも明日だし、これから流香先輩にも会うし、変えられないか…」
「待って、ミクは何時の映画に行くの?私は2時のやつだよ?
ミクは何時?時間によっては会わないかもよ?」
「え?え~っと9時半からのやつだね…9時半に映画館の前で会います…」
私の言葉にミキが少し考えてから
「じゃあ…大丈夫かな?たぶん会ったりしないかな?」
「まぁでも気をつけないとね…あっ!もう時間だ!じゃーねミキ!
私もう流香先輩に会いに行かなくちゃ!」
壁に掛かった時計を見て立ち上がった
「うん、じゃ~ねミク…バイバイ」
手を振るミキに
「じゃ~ねミキ、また明日」
「だから明日会っちゃマズいんだって!」
「あぁーそうだった!じゃあなるべく明日会わないように気をつけましょう!」
「そうゆう事よ!じゃ~ね」
「うんバイバーイ」
私は学校から出てメゾールに向かった
6月ハーモニー 未来音符 その4
6月ハーモニー 未来音符 その4です
歌の補足的な話でもあるし、mikiとミクを絡ませるためにこの話を書
きました。
歌のほうでもmikiはかなり乙女だ……書いてて恥ずかしいわこの子。
歌です→http://www.nicovideo.jp/watch/nm18748411
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