斯くて五度目の世、来たれり
慈悲深き神の託宣
分かたれた月と太陽
黄昏ノ宮に見(まみ)えん


たおやかな銀輝
穏やかな笑みで
青い夜を統べる君
――嗚呼

勇なる黄金
あまねく照らし
赤き日を率いる王
――今


――無慈悲なるは神か人か
誰が為に、何を犠牲に?


大いなる流れの淵に
真白く果敢なき
ただ一片の花は沈み呑まれ往く



【補足版】
・( )でふりがな
・文頭に視点について補足しています。


斯(か)くて五度目(ごどめ)の世(よ)、来(き)たれり
慈悲(じひ)深(ぶか)き神(かみ)の託宣(たくせん)
分(わ)かたれた月(つき)と太陽(たいよう)
黄昏(たそがれ)ノ宮(みや)に見(まみ)えん


〈日ノ國王子からみた月ノ國王女〉
たおやかな銀輝(ぎんき)
穏(おだ)やかな笑(え)みで
青(あお)い夜(よる)を統(す)べる君(きみ)
――嗚呼(ああ)

〈月ノ國王女からみた日ノ國王子〉
勇(ゆう)なる黄金(こがね)
あまねく照(て)らし
赤(あか)き日(ひ)を率(ひき)いる王(おう)
――今(いま)


〈月ノ國王女・日ノ國王子・黄昏ノ國神子〉
――無慈悲(むじひ)なるは神(かみ)か人(ひと)か
誰(た)が為(ため)に、何(なに)を犠牲(ぎせい)に?


〈黄昏ノ國神子〉
大(おお)いなる流(なが)れの淵(ふち)に
真白(ましろ)く果敢(はか)なき
ただ一片(ひとひら)の花(はな)は沈(しず)み呑(の)まれ往(ゆ)く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

月と太陽のオーヴァーチュア

四十川さんの物語音楽に歌詞を採用していただきました!
http://piapro.jp/t/753u


補足など

初めのAパート
・慈悲深き~
神の慈悲は尽きたとはあるものの、神は条件を満たせば世界を存続する意思があることから慈悲深きとしました。条件を課される側からすれば、まったく慈悲深くないかも知れませんが…

・黄昏ノ宮
勝手に土地名?場所を作りました。
神託の間は、中立である黄昏ノ國にあると想定。

Bパート
前半、後半に分けました。
互いから見た相手の印象。

B、後半Aパートの「――」がついた歌詞
3文がつながるよう意識しました。
つなげると「嗚呼、今、無慈悲なるは神か人か」となります。

Cパート
・大いなる~
時代の流れや人の動き

・花
二人の感情や意思を、第三者(神子)視点からみたイメージで書きました。

ざっくりですが、こんな感じです。

閲覧数:533

投稿日:2017/10/31 06:19:09

文字数:630文字

カテゴリ:歌詞

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