A
裏切られた末の海
剥き出しの赤い大地が続く
境界線の二列のテトラポット
大義も決別も忘れた争いが
朝になり鐘が鳴り、五月蝿くなる
B
厭きた眼の正確な銃声
無感情な爆弾閃光
安全を抜け出せない
見せ掛けの共通盲目意識
S
命なんて霞むほど
戯れ言戦線前線
時が止まったまま
人が人のまま朽ちていく
天国に近い
切り離された世界
A
化かしあった故の国
片落ちの白い悪夢が残る
拒絶線の二列のテトラポット
侮蔑も態勢も途絶えた争いが
夕になり鐘が鳴り、砂塵の音
B
醒めた眼の劣悪な情勢
無感動な神風先行
必然を潜られない
成り行きの評決せん妄痴態
S
楔なんて歪むほど
痴れ言戦線前線
策が嵌まったまま
人が人のまま悔いていく
天国に誓い
逃げ放された世界
C
血生臭いイレギュラーも
お決まりの病名
こちらにはまだ志願者はいない
合図を送り光りが返る夜
楽になれと、目を瞑る
LS
行方なんて渇れるほど
エセ言戦線前線
時が止まったまま
人が人のまま透いていく
天獄に近い
切り離された世界
二列のテトラポット戦線前線
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