遠い思い出(広島、長崎… そして、そうなるであろう未来の全ての都市へ)
淡いtoneの空の
遠い思い出の光に
想いを寄せてみるけど
何も残っては いない…
壊れた家の片の
壊れた水道管が…
花を失った街を賑わしているよ
夢が壊れた
誰もいない街よ
永久に安らぎの風に包まれん事を…
遠い八月の空の
強い光の中で
微かな希望の影は
儚く燃えて… 消えた
暗く閉ざされた街の
悲しみの声の中で
可愛い野菊を手折る沈黙の使者
命の詩(うた)が消えた
静かなだけの廃墟よ
在(あ)りし日の輝きを
久遠の殯(もがり)の空へ…
淡いtoneの空の
遠い思い出の光に
想いを寄せてみるけど
何も残っては いない…
噫々…
※注:「淡いtoneの空」とは「空の青さが少々白けてハッキリとしない感じの空」の意です(tone:色調)
※注:「殯(もがり)」とは、高貴な人(元々は天皇)が死んだ時、朽ちて埋葬するまでの間、その遺体を安置するための死者の街の事です。
「荒城(あらき)」とも言います。無論、高校時代の事ですが、生前の街を再現していると授業で習ったので、ここでは「死者の都」の意として使用しました。
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遠い思い出
日本は唯一の原爆の被爆国なのに、海外のartistは、結構広島を題材にした曲を作るにも拘らず、日本の職業歌手は、何故一つも作らないのか(もしあったら、私の知識不足ですので、事前に謝っておきます。「死んだ女の子」って職業歌手の歌だっけ?)?と、Georges Moustakiの「HIROSHIMA」を聞きながら思い、「それなら私が作ろう」と作ったのが、この曲です。最初は「広島」とか「長崎」とか「原爆」とか「被爆」etc… それなりのキーワードを入れて作ったのですが、思いっきり臭くなったので、「遺憾、そういうキーワードを使うのは止めよう。曹植の「闘牛の詩」に習おう。」と、出来たのが、この曲です。この曲には「広島、長崎… そして、そうなるであろう未来の全ての都市へ」という副題を付けていたのですが、今回投稿するに当たり、これも一寸匂うかな?と思い、止めました。お陰で何の歌か判らなくなってしまったのが、ご愛嬌で…
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