月が輝かしく私を照らす
恐ろしいほど 独り
迷い込んだ少女の話
喪失 絶望 何を求めようか


冷めきった亡骸が幾重にも
私に手を差し伸べる
言い伝えの少女の話
腐敗 醜悪 胸を締めるように


血塗られた天使と
清光なる悪魔に
授けられた錆びきった鍵
アノ世界ヘ逃避ゲマショウ…


紅き夢の中 溺れた快楽に
まやかしの明日が見えるわ
誰かに抱かれたぬくもりが
消えそうに 絶えそうに
私は罪深き少女


蒼き静寂に 支配された夜伽
哀しげな瞳が震える
怖れとは何に似るものか
枯れそうに 朽ちそうに
私は愚かなる少女


この冷たい雫で
光を求めていたい


嘘で飾られた聖夜に
祝福のヴェールに身を包む
捕えられた少女の話
惨劇 運命 夢が終わる前に


幻に毒されたお城に
かつての栄華 満ちた虚無
兎を視た少女の話
魅惑 忘却 すべて皆偽り


美しき穢れと
純潔の愛で
傷つけられ咎められて
ドノ國ヨリ逃避ゲテキタ…?


深い森の奥 鎮めた心に
星たちの毒矢が刺さるの
彷徨う私をもてなして
乞うように 死すように
私は愛おしき少女


迷う迷宮楼 芽吹く情操に
踏みつぶした薔薇が傷むわ
硝子の扉の向こうへと
舞うように 散るように
私は果敢無げな少女


この小さな想いで
未来を還していたい


滑稽なお伽噺だなんて
そんなものには目を向けやしない
百数える間に欲しいもの
闇に満ちた希望の甘い蜜


私は少女 私は少女


白い陰影に 捧げた楽園は
神などいないと嘲笑って
進み続ける荊の道
前をみて 行く末は…


紅き夢の中 溺れた快楽に
まやかしの明日が見えるわ


あの壊れた音色で
永久に眠っていたい


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

少女想々逃避國



●少女想々逃避國――しょうじょそうそうとうひこく
○幾重――いくえ
●逃避ゲマショウ――にげましょう
○明日――あした
●夜伽――よとぎ
○聖夜――よる
●迷宮楼――ラビリンス
○果敢無げ――はかなげ
●お伽噺――おとぎばなし
○陰影――いんえい
●荊――いばら




「アリス」をテーマにしました
…ってあれ?なんか違う気がすr……ってまあいっか^p^



アリプロ好きによるアリプロを目指してできた歌詞
約1年半ほど前に作成
あの頃はまだ若かった←


閲覧数:126

投稿日:2011/06/25 19:40:38

文字数:721文字

カテゴリ:歌詞

クリップボードにコピーしました