吐き出した白い靄
泣き出した黒い虹彩
眩んじゃって 叫んじゃって

カタカタ動く暖房
ペン先でつくりだすのは
あなたを縛り付ける魔方陣

淹れたコーヒーとタールの
鼻先に染み付いた残り香
いまだに私を苦しめている

間違ってそして正して
それすら褪せずに残る
あなたには敵わないのだね
それが悔しくて

あなたが吐き出した白い靄
泣き出した黒い虹彩
眩んじゃって 惑っちゃって
書き下した拙い気持ちを
先見据えた師の眼差しで
笑っていた それでもよかった

カタカタ動く冷房の
真下で震える肩先
間抜けなすがた ふたりで笑った

一つ進んでは一つ離れて
変わらないふたりの距離
追い越すことはないのだね
それが悲しくて

あなたに教わった公式なんて忘れちゃった
迷う脳内 動かなくて
息もできなくて
ほどけていく謎の前で
声なくした人魚のように
泡になって消えたらよかったのになあ

一つ進んだのにあなたは行った
吐き出す紫煙が見えない
もう会うことはないのだね
それが辛くて

あなたが吐き出した白い靄
泣き出した黒い虹彩
眩んじゃって 叫んじゃって
書き下した拙い気持ちを
先見据えた師の眼差しで
また笑ってよ それだけでいいから

七つの星の靄 吸い込んだ
こころが 蝕まれた

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

七つの星を吸い込んで

タイトル気に入ってる
先生と教え子のおはなし
完全なるフィクション

閲覧数:147

投稿日:2014/06/21 00:01:22

文字数:541文字

カテゴリ:歌詞

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