忘却を抱きながら feat.猫使ビィ
気分が浮かない無駄な日 つま先だけの視界
朝のくだらない占いに一喜一憂することもなく必死に生きる
張り合いがない間違い探しみたいな毎日の
価値がいまだにわからないまま明日がいらないと感じる
いつからか帰ってくる車の音や落書きしたノートや昔読んだ絵本の尊さ
本当はどれも大切なはずなのに何がどうとかもうどうでもいい
表現も挑戦も諦め感受性も削ぎ落とし心をまっ平にした今じゃ
極めて個体差の少ない非常に優れた社会の歯車だ
いらない潤滑油もヒューマニズムも興奮はすぐ風化する
通過する電車を見てはしゃぐ子供
自分がそうだったこともぼかすように時計の針は歩みを止めない
何も明日に求めないまま理由無く自分失くす
ぼくが落としてしまったもの
ぼくが失くしてしまったもの
ぼくが忘れてしまったもの
ぼくが壊してしまったもの
ぼくが守りたかったもの
ぼくが守れなかったもの
ぼくが本当にしたくて人生を捧げてでも
ぼくが本当はなりたかったもの
幼い頃の僕の声はもう今は聞こえない
形あるものいつか壊れる
なら形のないものはどうだろうか
知らない何かに等価交換されて今日や昨日は大事だったものが
どうなろうがこんなもんかと感情が淘汰されていく
常識というルール 日常を一応のループ
気付けば無くなってる公園の遊具
変わらない物なんてないのに
変わらない物なんてあるわけないのに
いつか秘密基地の場所とか一途に詩を書こうとか
日々不意に空の色が気になったりとか
そんなの忘れて生きる意味とかを考えるようになってしまうのだろう
この鳥篭みたいに狭い空の下
いつか忘れていく いつかは擦れていく
電車の内側 揺れる吊革 口から愚痴ばかり
振り払う力も無く幼いこだまは雑音に搔き消されていく
ぼくが落としてしまったもの
ぼくが失くしてしまったもの
ぼくが忘れてしまったもの
ぼくが壊してしまったもの
なんて数えても片手じゃ足りないくらい
明日に向かい大切なものは曖昧になって消えていくのに
間違いや何かしら嫌になる事だけ増えていく
数えてみたらやっぱり両手でも足りないや
一つ一つ濁る記憶 振り返る昨日に今日
繰り返す自問自答 無に還す希望理想
自尊心も依存心も
思い描いたものを落として空いた心
埋めるように他で満たす 望まない物が答えになる
フィルムに収めた日の影は一欠片も残らず色褪せ
歩く途中で引き摺ったガラクタは重みを増して
また無駄な想いと化して圧し掛かっては
いつかを見つからなくしていく
自ら失くしていく
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