手足を伸ばす為に今日も痛い思いをする

僕ら



生まれた時から光は見えず
沢山の仲間がいたのが救いだった
そっちは危ないよ 空から声が聞こえて
水中で濁って揺らめく悲鳴がした


皆 どこにいったの?

探そうにも手が生えそうな僕はバランスが悪すぎた


曇り空 僕の世界が痛い雨に打たれ
閉ざされた水の中友達は浮かんで喰われた

お別れも言えぬまま
手足も生えないままに




手が生えて泳ぎ辛い僕は
藻を食べる ゴミの混じった味がした
友達は僕と数匹だけ それだけだ
お母さんは何処へ? 体が痛いよ苦しいよ


皆、空へ消えたの。

足が生えそうな僕は泣くのは辛すぎた


生まれた時 笑い声で溢れてたこの水中は
足が生えた僕を遺し皆空へ消えて逝って

痛みだけを残し
手足だけを生やし




井の中の蛙 大海を知らず
されど 空の高さは知る

もう分かったさ 充分さ

蛙になった僕 生き残り
せめて皆の分まで大きくなって
願いも虚しくちっぽけなまま

尻尾も消えずに半端なまま もうお別れにしようか



戻りたいあの頃に


ごめんなさい 皆の分まで生きられないよ
ちっぽけな僕だから


ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

蛙卵

おたまじゃくしって手から生えるのか足から生えるのかわからなかったorz

鬱鬱なおたまじゃくしの話です。

閲覧数:134

投稿日:2011/05/23 16:00:37

文字数:504文字

カテゴリ:歌詞

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