茜色さす 空から鐘が告げる
胸の灯火 揺れては針が進む
いつの日か血が冷えた
財布には銀貨だけ
銀の匙が掬う肉が
終を遅らせる
生きるために殺すのは
命か、貴方の無邪気な祈りか
銀貨を啄むカラスの声がする
僕ら優しくありたい生きるため
幸せ、手から零し 蛇口を捻る
銀貨を啄むカラスの声がする
僕ら未熟なままだから火を点け
焦げ目がついた頃に 黒い羽根が散る
「いただきます」と言うのは
僕らか、僕らを蝕む愚かさか
手を伸ばすほどに汚して
いつかのとても澄んだ眼になれる日を待って
明日を待って
君を待ってる
銀貨を啄むカラスの声がする
僕ら優しくありたい誰が為に？
幸せ、手から零し 貴方に分ける
僕と銀貨とカラスと食事時
今日はお腹が空いたら何か食べて
疲れ眠る頃に 黒い羽根が散る
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